(木)に東証グロース市場に上場する「揚羽(アゲハ)9330」。
「揚羽(9330)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
揚羽(9330)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 4 |
上場日程 | 4 |
ロックアップ | 3.5 |
揚羽(9330)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 揚羽(AGEHA Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.ageha.tv/ |
銘柄コード | 9330 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年9/4(月)~9/8(金) |
仮条件 | 1,340円 ~ 1,400円 |
上場日 | (木) |
公開価格 | 1,400円 |
購入申込期間 | 2023年9/12(火)~9/15(金) |
公募株数 | 350,000株 |
売出し株数 | 100,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 67,500株 |
当選株数合計 | 517,500株 |
想定時価総額 | 18.9億円 |
吸収金額 | 7.2億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
揚羽(9330)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
湊 剛宏(代表取締役) | 63.49% | 180日 |
(株)ポルト | 27.21% | 180日 |
忽滑谷 勉 | 0.91% | 180日 |
松浦 泰介 | 0.91% | 180日 |
大川 成儀 | 0.91% | 180日 |
額田 康利 | 0.91% | 180日 |
佐々木 翔一 | 0.27% | |
鈴木 浩章 | 0.27% | |
松田 雄一朗 | 0.27% | |
黒田 天兵 | 0.18% |
揚羽(9330)の事業内容
画像出典:揚羽
揚羽(9330)の主な事業内容は、Webサイト・映像・グラフィックの制作を中心に顧客のリクルーティングやコーポレートブランディング領域でのブランド浸透・構築を支援を行っています。
揚羽(9330)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:揚羽/目論見書
揚羽(9330)の特徴は以下の通りです。
画像出典:揚羽/目論見書
揚羽(9330)の成長戦略は以下の通りです。
画像出典:揚羽/目論見書
揚羽(9330)の事業系統図は以下の通りです。
画像出典:揚羽/目論見書
揚羽(9330)の業績
揚羽(9330)の業績について。
画像出典:kabutan
売上はやや頭打ち感が見られ、第3四半期時点で売上約1,091百万円、経常利益は66百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
揚羽(9330)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:揚羽/目論見書
揚羽(9330)の上場初日における好材料と悪材料
揚羽(9330)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
揚羽(9330)の上場初日における好材料
公開株数が少なく、持ち株比率の高い大株主には180日間のロックアップがかかっています。
揚羽(9330)の上場初日における悪材料
事業内容に目新しさがなく、業績の成長性も不透明な印象を受けます。
揚羽(9330)の上場初日の初値予想
揚羽(9330)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,400円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,220円 |
気配値の下限価格 | 1,050円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は多少の上昇(公開価格以上)は期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:18.9億円
- 吸収金額:7.2億円
- 当選株数合計:517,500株
事業内容に目新しさがなく、人気化は難しそうなIPOです。
業績を見ても今後の成長性が期待できない印象を受けます。
9月の後半はIPOが集中していますが、公開株数が多い大型案件が目立ちます。
揚羽(9330)に関しては公開株数が少なめで、売り圧力となりそうな持ち株比率の高い大株主には180日間のロックアップがかかっています。
初値高騰は厳しいかもしれませんが、多少の上昇(公開価格以上)は期待できると思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,288円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,288円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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揚羽(9330)のIPOセカンダリー投資 まとめ
揚羽(9330)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績の頭打ち感が見られる
- 事業内容に目新しさがない
- 公開株数が少なめ
- 持ち株比率の高い大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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