(金)に東証グロース市場に上場する「エアークローゼット(9557)」。
エアークローゼット(9557)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
エアークローゼット(9557)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3.5 |
業績 | 1 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 2.5 |
ロックアップ | 2.5 |
エアークローゼット(9557)のIPO詳細
企業名 | 株式会社エアークローゼット(airCloset, Inc.) |
企業ホームページ | https://corp.air-closet.com/ |
銘柄コード | 9557 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 | みずほ証券 |
上場日 | 2022年7月29日(金) |
公募価格 | 800円 |
公募株数 | 733,000株 |
売出し株数 | 136,700株 |
OA(オーバーアロットメント) | 130,400株 |
当選株数合計 | 1,000,100株 |
想定時価総額 | 70.5億円 |
吸収金額 | 8.7億円 |
エアークローゼット(9557)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
天沼 聰(代表取締役) | 17.88% | 180日間 |
Monoful Pte. Ltd. | 14.28% | 90日間 1.5倍 |
寺田倉庫(株) | 10.92% | 180日間 |
住友商事(株) | 10.30% | 180日間 |
SIG Asia Fund IV, LLLP | 10.30% | 90日間 1.5倍 |
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 | 8.75% | 90日間 1.5倍 |
前川 祐介 | 4.01% | 180日間 |
Samurai Incubate Fund 4号投資事業有限責任組合 | 3.50% | 180日間 |
小谷 翔一 | 2.06% | 180日間 |
SMBCベンチャーキャピタル6号投資事業有限責任組合 | 2.06% | 90日間 1.5倍 |
エアークローゼット(9557)の事業内容
画像出典:エアークローゼット
エアークローゼット(9557)の主な事業内容は、
月額制ファッションレンタルサービス『airCloset』の運営を行っています。
エアークローゼット(9557)の業績
エアークローゼット(9557)の業績について。
売上高は右肩上がりですが赤字が続いております。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約2,420百万円、
経常利益▲124百万円となります。
画像出典:kabutan
エアークローゼット(9557)の上場初日における好材料と悪材料
エアークローゼット(9557)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
エアークローゼット(9557)の上場初日における好材料
それなりに知名度も高く、
月額会員数が右肩上がりで増加しているのは好材料です。
エアークローゼット(9557)の上場初日における悪材料
VC(ベンチャーキャピタル)のロックアップが1.5倍(1,200円)で外れます。
経常損失が続いており、赤字なのも悪材料です。
エアークローゼット(9557)の上場初日の初値予想
エアークローゼット(9557)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
800円 | 1,840円 | 600円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
VCのロックアップが外れる
1,200円(1.5倍)辺りが意識されそうですが、
公募価格は低いので、
上場初日の初値は
小幅な上昇は期待できるかもしれません。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の736円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
エアークローゼット(9557)のIPOセカンダリー投資を考察
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が70.5億円で、
吸収金額は8.7億円です。
直近の株式市場は不安定で、
グロース系の銘柄には厳しい相場環境といえます。
売上は伸びていますが、
今期も赤字予想なのは気になるところです。
公募価が低いので、
初値がついてからは多少の上昇が期待できるかもしれませんが
VCのロックアップ解除が意識されて上値が重くなるように思います。
公募価格が低い分、
初値が低く寄り付けば、
出来高があるうちはトレードしやすいように思います。
エアークローゼット(9557)のIPOセカンダリー投資 まとめ
エアークローゼット(9557)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上高は右肩上がりだが今期も赤字予想
- 月額会員数は右肩上がりで増加
- 知名度がそれなりに高い
- VCのロックアップが1.5倍(1,200円)で外れる
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。