(月)に東証スタンダード市場に上場する「アルファパーチェス(7115)」。
「アルファパーチェス(7115)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
アルファパーチェス(7115)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 2 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
アルファパーチェス(7115)のIPO詳細
企業名 | 株式会社アルファパーチェス(AlphaPurchase Co., Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.alphapurchase.co.jp/ |
銘柄コード | 7115 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | 卸売業 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年12/9(金)~12/15(木) |
上場日 | (月) |
公募価格 | 880円 |
購入申込期間 | 2022年12/19(月)~12/22(木) |
公募株数 | 1,000,000株 |
売出し株数 | 1,000,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 300,000株 |
当選株数合計 | 2,300,000株 |
想定時価総額 | 81.6億円 |
吸収金額 | 20.2億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
アルファパーチェス(7115)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
アスクル(株) | 75.06% | 360日間 |
アズワン(株) | 8.91% | 360日間 |
多田 雅之(代表取締役) | 3.81% | 180日間 |
田邉 孝夫 | 1.90% | 180日間 |
中川特殊鋼MROパートナーズ投資事業組合 | 1.49% | 180日間 |
齋藤 正弘 | 1.08% | 180日間 |
新日本実業(株) | 0.75% | 180日間 |
佐藤 徳久 | 0.61% | 180日間 |
松木 伸男 | 0.51% | 180日間 |
土屋 亙 | 0.49% | 180日間 |
アルファパーチェス(7115)の事業内容
画像出典:アルファパーチェス
アルファパーチェス(7115)の主な事業内容は、
間接材の物販事業およびファシリティマネジメント事業を行っています。
画像出典:アルファパーチェス/目論見書
アルファパーチェス(7115)の各事業は次の通りです。
画像出典:アルファパーチェス/目論見書
画像出典:アルファパーチェス/目論見書
アルファパーチェス(7115)の業績
アルファパーチェス(7115)の業績について。
安定した収益を上げていますが、売上の頭打ち感が見られます。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約31,722百万円、
経常利益は710百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
アルファパーチェス(7115)経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:アルファパーチェス/目論見書
アルファパーチェス(7115)の上場初日における好材料と悪材料
アルファパーチェス(7115)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
アルファパーチェス(7115)の上場初日における好材料
主要な株主には360日間と180日間のロックアップがかかっています。
想定価格が低い(1,000円以下)のも好材料と言えます
アルファパーチェス(7115)の上場初日における悪材料
グロース市場と比べると、スタンダード市場は人気が低いです。
この日はダイワ通信(7116)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
今回の上場はアスクル(株)との親子上場となり、親子上場はネガティブ視される傾向があります。
アルファパーチェス(7115)の上場初日の初値予想
アルファパーチェス(7115)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 880円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,024円 |
気配値の下限価格 | 660円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
多少の上昇(公開価格以上)は期待できそう
東証スタンダード市場への上場で
想定時価総額が81.6億円で、
吸収金額は20.2億円です。
公開株数は多いですが、公開価格が低い(1,000円以下)IPOです。
IPOとしては地味な印象があり、親子上場をネガティブ視されることもあるでしょう。
しかし想定価格が低く、主要な大株主には期間のロックアップがかかっているので、初値形成後の売り圧力は低そうです。
この日、東証市場へ上場する2社はどちらもスタンダード市場です。
上場初日の初値は、多少の上昇(公開価格以上)は期待できると予想します。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は809.6円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の809.6円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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アルファパーチェス(7115)のIPOセカンダリー投資 まとめ
アルファパーチェス(7115)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績は安定的だが売上は頭打ち感が見られる
- アスクル(株)との親子上場
- IPO銘柄としての魅力に欠ける
- 主要な大株主には期間のロックアップがかかっている
- 想定価格が低い(1,000円以下)
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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