(金)に東証スタンダード市場に上場する「アソインターナショナル(9340)」。
「アソインターナショナル(9340)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
アソインターナショナル(9340)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 2.5 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
アソインターナショナル(9340)のIPO詳細
企業名 | 株式会社アソインターナショナル(ASO INTERNATIONAL,INC.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.aso-inter.co.jp/ |
銘柄コード | 9340 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | サービス業 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年12/8(木)~12/14(水) |
仮条件 | 835円 ~ 870円 |
上場日 | (金) |
公募価格 | 870円 |
購入申込期間 | 2022年12/16(金)~12/21(水) |
公募株数 | 850,000株 |
売出し株数 | 770,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 243,000株 |
当選株数合計 | 1,863,000株 |
想定価格 | 835円 |
想定時価総額 | 42.19億円 |
吸収金額 | 16.2億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
アソインターナショナル(9340)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)ASO | 66.78% | 180日間 |
阿曽 敏正(代表取締役) | 28.62% | 180日間 |
内山 淳 | 0.69% | 180日間 |
詫麻 礼久 | 0.67% | 180日間 |
曽我 雄作 | 0.59% | 180日間 |
小林 隆子 | 0.59% | 180日間 |
加来 裕一 | 0.54% | 180日間 |
平野 拓幹 | 0.54% | 180日間 |
千葉 実 | 0.44% | 180日間 |
古川 一也 | 0.16% | 180日間 |
アソインターナショナル(9340)の事業内容
画像出典:アソインターナショナル
アソインターナショナル(9340)の主な事業内容は、
矯正用歯科技工物の製造・販売を行っています。
画像出典:アソインターナショナル/目論見書
アソインターナショナル(9340)の主な製品は次の通りです。
画像出典:アソインターナショナル/目論見書
アソインターナショナル(9340)の市場環境と成長戦略は次の通りです。
画像出典:アソインターナショナル/目論見書
アソインターナショナル(9340)の業績
アソインターナショナル(9340)の業績について。
売上は着実に伸びておりますが、業績の頭打ち感が見られます。
画像出典:kabutan
第1四半期時点で売上約837百万円、
経常利益は139百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
アソインターナショナル(9340)経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:アソインターナショナル/目論見書
アソインターナショナル(9340)の上場初日における好材料と悪材料
アソインターナショナル(9340)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
アソインターナショナル(9340)の上場初日における好材料
主要な株主には180日間のロックアップがかかっています。
アソインターナショナル(9340)の上場初日における悪材料
グロース市場と比べると、スタンダード市場は人気が低いです。
この日はGENOVA(9341)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
アソインターナショナル(9340)の上場初日の初値予想
アソインターナショナル(9340)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 870円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,001円 |
気配値の下限価格 | 653円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
多少の上値余地はありそう
東証スタンダード市場への上場で
想定時価総額が42.19億円で、
吸収金額は16.2億円です。
IPOとしては地味な印象がありますが、主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
12月のIPOラッシュ真っ只中で、期待先行の買いは集まりづらそうですが、想定価格が低い分、多少の上値余地はありそうです。
大株主による初値形成後の売り圧力も低く、
上場初日の初値は、公開価格は超えられると予想します。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は800.4円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の800円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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アソインターナショナル(9340)のIPOセカンダリー投資 まとめ
アソインターナショナル(9340)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上高は伸びているが業績の頭打ち感が見られる
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 想定価格が低い
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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