(水)に東証グロース市場に上場する「Atlas Technologies(アトラステクノロジーズ)9563」。
Atlas Technologies(9563)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
Atlas Technologies(9563)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
業績 | 4 |
公開株数 | 2 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 4 |
Atlas Technologies(9563)のIPO詳細
企業名 | Atlas Technologies株式会社(アトラス テクノロジーズ) |
企業ホームページ | https://atlstech.com/ |
銘柄コード | 9563 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 | SMBC日興証券 |
上場日 | 2022年10月26日(水) |
公募価格 | 1,440円 |
公募株数 | 1,000,000株 |
売出し株数 | 862,500株 |
OA(オーバーアロットメント) | 279,300株 |
当選株数合計 | 2,141,800株 |
想定時価総額 | 102.2億円 |
吸収金額 | 30.8億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
- ※吸収金額は当選株数合計で計算
Atlas Technologies(9563)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
山本 浩司(代表取締役) | 93.02% | 180日間 |
小椋 祐治 | 6.51% | 180日間 |
髙橋 みのり | 0.31% | |
福田 貴史 | 0.16% |
Atlas Technologies(9563)の事業内容
画像出典:Atlas Technologies
Atlas Technologies(9563)の主な事業内容は、
Fintech領域のコンサルティングおよびプロジェクト実行支援を行っています。
Atlas Technologies(9563)のビジネスの概要は次のような感じです。
画像出典:Atlas Technologies/目論見書
Atlas Technologies(9563)の業績
Atlas Technologies(9563)の業績について。
売上・利益が右肩上がりで伸びており業績が好調です。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約1,443百万円、
経常利益390百万円を達成しております。
画像出典:kabutan
Atlas Technologies(9563)の業績等の推移は次のとおりです。
画像出典:Atlas Technologies/目論見書
画像出典:Atlas Technologies/目論見書
Atlas Technologies(9563)の上場初日における好材料と悪材料
Atlas Technologies(9563)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
Atlas Technologies(9563)の上場初日における好材料
業績が好調で約5年でのスピード上場です。
フィンテックという事業内容もIPOでは人気化しやすいです。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
Atlas Technologies(9563)の上場初日における悪材料
公開株数が多めです。
この日はリンカーズ(5131)も上場するので、
資金分散しやすく上場スケジュール的にはマイナス材料です。
Atlas Technologies(9563)の上場初日の初値予想
Atlas Technologies(9563)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
1,440円 | 3,315円 | 1,080円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
少し重たさはあるが初値上昇は期待できそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が102.2億円で、
吸収金額は30.8億円です。
業績が好調で約5年でのスピード上場です。
公開株数が多く少し重たさを感じますが、
公開価格(1.440円)も低く、それなりに買いが集まりそうなIPOです。
リンカーズ(5131)が同日に上場するので
資金分散しやすいのは否めませんが、
主要な大株主には180日のロックアップがかかっており、大きな売り圧力はなさそうです。
フィンテックというのもIPOでは人気なので、
このくらいの公開価格なら
上場初日の初値は小幅な上昇は期待できると思います。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,324.8円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
Atlas Technologies(9563)のIPOセカンダリー投資 まとめ
Atlas Technologies(9563)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績が好調で約5年でのスピード上場
- 主要な大株主には180日のロックアップがかかっている
- フィンテック事業はIPOで人気化しやすい
- 公開株数が多いので少し重たさを感じる
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。