(火)に東証グロース市場に上場する「アクシスコンサルティング(9344)」。
「アクシスコンサルティング(9344)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
アクシスコンサルティング(9344)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3.5 |
---|---|
業績 | 4 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 4.5 |
アクシスコンサルティング(9344)のIPO詳細
企業名 | アクシスコンサルティング株式会社(Axis Consulting Corporation) |
---|---|
企業ホームページ | https://axc-g.co.jp/ |
銘柄コード | 9344 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年3/9(木)~3/15(水) |
仮条件 | 1,800円 ~ 1,950円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 1,950円 |
購入申込期間 | 2023年3/17(金)~3/23(木) |
公募株数 | 600,000株 |
売出し株数 | 450,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 157,500株 |
当選株数合計 | 1,207,500株 |
想定時価総額 | 90億円 |
吸収金額 | 23.5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
アクシスコンサルティング(9344)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)創 | 44.35% | 90日間 |
山尾 幸弘(代表取締役) | 41.01% | 90日間 |
吉越 利成 | 2.78% | 90日間 |
伊藤 文隆 | 1.97% | 90日間 |
アクシスコンサルティング従業員持株会 | 1.73% | 180日間 |
荒木田 誠 | 1.69% | 90日間 |
所 芳正 | 1.60% | 90日間 |
坂本 安東 | 0.46% | 90日間 |
橋本 寿幸 | 0.46% | |
田畑 孝 | 0.42% | 90日間 |
アクシスコンサルティング(9344)の事業内容
画像出典:アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティング(9344)の主な事業内容は、
ハイエンド人材領域における人材紹介およびスキルシェアの複合サービスを提供するヒューマンキャピタル事業を行っています。
アクシスコンサルティング(9344)の事業の概要と事業の特徴は次の通りです。
画像出典:アクシスコンサルティング/目論見書
画像出典:アクシスコンサルティング/目論見書
アクシスコンサルティング(9344)の業績
アクシスコンサルティング(9344)の業績について。
売上を順調に伸ばしており、業績が右肩上がりで成長しています。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約2,092百万円、
経常利益は439百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
アクシスコンサルティング(9344)の経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:アクシスコンサルティング/目論見書
アクシスコンサルティング(9344)の経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:アクシスコンサルティング/目論見書
アクシスコンサルティング(9344)の上場初日における好材料と悪材料
アクシスコンサルティング(9344)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
アクシスコンサルティング(9344)の上場初日における好材料
主要な大株主には90日間のロックアップがかかっています。
業績が好調なのも好材料です。
アクシスコンサルティング(9344)の上場初日における悪材料
この日は3社が上場予定なので、資金分散しやすく上場スケジュールはマイナス材料です。
アクシスコンサルティング(9344)の上場初日の初値予想
アクシスコンサルティング(9344)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,950円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,485円 |
気配値の下限価格 | 1,463円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
多少の初値上昇(公開価格以上)は期待できそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が90億円で、
吸収金額は23.5億円です。
事業内容がハイエンド人材関連のサービスということで、
IPO銘柄としては地味な印象を受けますが、業績が好調で今後も成長が期待できそうです。
ただ上場スケジュールがネックで、
アクシスコンサルティング(9344)が上場するこの日は、「Arent(5254)」と「モンスターラボホールディングス(5255)」も上場予定です。
資金分散しやすい点を考慮すると、初値高騰は期待できそうにないですが、多少の上値余地はあると思います。
上場初日の初値は多少の上昇(公開価格以上)は期待できると予想します。
初値形成後の大きな売り圧力となりそうな大株主には90日間のロックアップがかかっています。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,794円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,794円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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アクシスコンサルティング(9344)のIPOセカンダリー投資 まとめ
アクシスコンサルティング(9344)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上を順調に伸ばしており業績が好調
- 事業内容はハイエンド人材の関連事業
- 主要な大株主には90日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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