2021年12月16日(木)に東証マザーズに上場する「ブロードエンタープライズ(4415)」。
ブロードエンタープライズ(4415)の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資戦略を考察します。
この記事ではIPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ブロードエンタープライズ(4415)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
業績 | 3 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 4 |
ブロードエンタープライズ(4415)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ブロードエンタープライズ |
銘柄コード | 4415 |
市場 | 東証マザーズ |
上場日 | 12月16日(木) |
公募価格 | 2,790円 |
公募株数 | 515,000株 |
売出し株数 | 213,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 109,200株 |
当選株数合計 | 837,200株 |
ブロードエンタープライズ(4415)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
中西 良祐 | 93.39% | 180日間 |
中西 美津代 | 0.62% | 継続保有 |
上田 大介 | 0.49% | 継続保有 |
山本 和生 | 0.49% | 継続保有 |
鈴木 崇史 | 0.39% | 継続保有 |
(株)ウォーターウィッシュ | 0.39% | 継続保有 |
DOORCOM(株) | 0.39% | 継続保有 |
金子 俊二 | 0.30% | 継続保有 |
山口 哲央 | 0.30% | 継続保有 |
畑江 一生 | 0.30% | 継続保有 |
画像出典:ブロードエンタープライズ
ブロードエンタープライズ(4415)の主な事業は、マンション向け高速インターネット「B-CUBIC」と、後付けIoTオートロックシステム「ブロロック」の販売を行なっています。
マンションなどの集合住宅を対象に、高速インターネットシステムの導入工事からインターネット接続環境の維持、保守までを総合的に提供しています。
後付けIoTオートロックシステム「ブロロック」は、顔認証、ICカード認証、QRコード認証、時限式暗証番号認証など、様々な解錠方法が可能です。
ブロードエンタープライズ(4415)の業績
ブロードエンタープライズ(4415)の業績について。
直近数年の業績を見ると、売上規模は小さいですが業績は確実に成長しています。
画像出典:kabutan
画像出典:kabutan
ブロードエンタープライズ(4415)の上場初日における好材料と悪材料
ブロードエンタープライズ(4415)のIPOセカンダリー投資戦略を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ブロードエンタープライズ(4415)の上場初日における好材料
売上規模は小さいですが、業績が確実に成長しており黒字経営なのは好印象です。
公開株数がそれほど多くはなく大株主にロックアップがかかっており、VCがいない点も好材料といえるでしょう。
ブロードエンタープライズ(4415)の上場初日における悪材料
事業内容がマンション向けインターネットサービスということで、IPO銘柄としてはインパクトが薄い印象を受けます。
12月はIPOが集中しており、ブロードエンタープライズ(4415)が上場する12月16日(木)は、TrueData(4416)も上場するので需給面も良いとは言えません。
ブロードエンタープライズ(4415)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
個人的に上場初日の初値は3,500円前後ではないかと予想します。
最終的に上場初日の終値がどのくらいになるかはわかりませんが、初値に限っていえば初値騰落率25%くらいは期待してもいいのではないでしょうか。
IPO銘柄としてのインパクトには欠けますが、大株主にロックアップがかかっているのとVCがいないこと、公開株数もそれほど多くはないことを考えると、株価上昇がそこそこ期待できるかもしれません。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
ブロードエンタープライズ(4415)のIPOセカンダリー投資戦略
大株主やVCによる大きな売り圧力はなさそうですが、IPO銘柄としては少し地味な印象が否めません。
デイトレするなら、どこまで買いが続くかを見極めるのが鍵といえそうです。
公開株数がそれほど多くはなく、初値をつけた後の株価上昇を期待できるかもしれませんが、良くも悪くも出来高次第といった感じでしょうか。
IPO銘柄の上場初日はボラティリティが非常に高くなります。
短期トレードなのか中長期で投資するのか、自分の投資スタンスを明確にしてポジションを取るようにしましょう。
ブロードエンタープライズ(4415)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ブロードエンタープライズ(4415)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上規模は小さいが業績は成長期調で黒字
- 大株主にはロックアップがかかっていてVCもいない
- デイトレするなら出来高を意識
- IPO銘柄としてのインパクトは弱い
- 上場市場は東証マザーズ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ブロードエンタープライズ(4415) 上場初日の初値結果
ブロードエンタープライズ(4415)の上場初日の初値は3,005円(騰落率8%)でした。
初値をつけた後は買いが続かず、売り圧力に押されて2,420円で終了。
初値はもう少し高くなると思いましたが、人気がなかったですね。(12月16日 追記)