(水)に東証グロース市場に上場する「ブリーチ(9162)」。
「ブリーチ(9162)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ブリーチ(9162)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 3.5 |
ロックアップ | 4 |
ブリーチ(9162)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ブリーチ(Bleach. Inc) |
---|---|
企業ホームページ | https://bleach.co.jp/ |
銘柄コード | 9162 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/20(火)~6/23(金) |
仮条件 | 1,250円~1,340円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 1,340円 |
購入申込期間 | 2023年6/27(火)~6/30(金) |
公募株数 | 5,000,000株 |
売出し株数 | 1,200,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 930,000株 |
当選株数合計 | 7,130,000株 |
想定時価総額 | 335.6億円 |
吸収金額 | 95.5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ブリーチ(9162)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)大平事務所 | 63.20% | 180日 |
大平啓介(代表取締役) | 25.89% | 180日 |
コタエル信託(株) | 6.32% | 180日 |
(株)イングリウッド | 0.90% | 180日 |
稲田淳 | 0.60% | 180日 |
松本卓也 | 0.45% | |
ブリーチ従業員持株会 | 0.30% | 180日 |
松井俊昭 | 0.28% | |
中川修平 | 0.27% | |
(株)Scoville | 0.23% | 180日 |
ブリーチ(9162)の事業内容
画像出典:ブリーチ
ブリーチ(9162)の主な事業内容は、
レベニューシェア型(成果報酬型)のインターネットマーケティング。当社の広告により獲得した新規ユーザー獲得数に、予め顧客企業と合意した新規ユーザー獲得当たりの報酬単価を乗じて計算されるレベニューシェア額を報酬として受領する成果報酬型のビジネスモデルを行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ブリーチ/目論見書
画像出典:ブリーチ/目論見書
ブリーチ(9162)の経営戦略は次の通りです。
画像出典:ブリーチ/目論見書
ブリーチ(9162)の業績
ブリーチ(9162)の業績について。
直近の売上が大きく伸びており、業績が好調です。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約12,265百万円、
経常利益は1,787百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
ブリーチ(9162)の業績等の推移は次の通りです。
画像出典:ブリーチ/目論見書
ブリーチ(9162)の上場初日における好材料と悪材料
ブリーチ(9162)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ブリーチ(9162)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
直近の売上が大きく伸びていて業績が好調な点も好材料といえるでしょう。
ブリーチ(9162)の上場初日における悪材料
吸収金額が大きく、公開株数が多いです。
ブリーチ(9162)の上場初日の初値予想
ブリーチ(9162)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,340円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,085円 |
気配値の下限価格 | 1,005円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公募割れもありそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:335.6億円
- 吸収金額:95.5億円
- 当選株数合計:7,130,000株
公開株数が非常に多く、事業内容的に見ても人気化が難しそうなIPOです。
業績が好調な点は好印象ですが、この規模だと需給関係が悪く上値が重くなりそうです。
地合いによっては公募割れがあるかもしれません。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっており、初値形成後の売り圧力は低そうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,232.80円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,232.80円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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ブリーチ(9162)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ブリーチ(9162)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 直近の売上が大きく伸びており業績が好調
- 吸収金額が大きく公開株数が多い
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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