2021年12月24日(金)に東証2部に新規株式上場する「長栄(2993) 」。
長栄(2993) の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
長栄(2993)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
業績 | 3 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 5 |
長栄(2993)のIPO詳細
会社名 | 株式会社長栄 |
会社ホームページ | https://www.kk-choei.co.jp |
銘柄コード | 2993 |
市場 | 東証2部 |
上場日 | 12月24日(金) |
公募価格 | 1,800円 |
公募株数 | 780,000株 |
売出し株数 | 300,000 |
OA(オーバーアロットメント) | 162,000株 |
当選株数合計 | 1,242,000株 |
想定時価総額 | 84.4億円 |
吸収金額 | 23.5億円 |
長栄(2993)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
長田 修 | 48.82% | 180日間 |
長田 久美子 | 28.35% | 180日間 |
OSAフィールド(株) | 9.05% | 180日間 |
長田 栄臣 | 1.98% | 180日間 |
山本 光伸 | 0.74% | 180日間 |
舩井 渉 | 0.71% | 180日間 |
寺田 直樹 | 0.39% | 180日間 |
田中 直樹 | 0.31% | 180日間 |
糸井 邦広 | 0.27% | 180日間 |
松本 尚視 | 0.22% | 180日間 |
長栄(2993)の事業内容
画像出典:長栄
長栄(2993)の主な事業内容は、不動産管理事業及び不動産賃貸事業です。
京都・滋賀エリアでは最大級のマンション管理会社で、京都・滋賀・大阪・愛知・東京などに管理物件25,212戸(2021年3月末時点)を展開しています。
長栄(2993)の業績
長栄(2993)の業績について。
安定して利益が出ていますが業績は頭打ちといった感じです。
画像出典:kabutan
画像出典:kabutan
長栄(2993)の上場初日における好材料と悪材料
長栄(2993)のIPOセカンダリー投資戦略を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
長栄(2993)の上場初日における好材料
主要株主にはしっかりロックアップ(180日間)がかかっています。
長栄(2993)の上場初日における悪材料
12月はIPOが集中しており、長栄(2993)上場する12月24日(金)は7社上場予定で、資金分散しやすく上場日程的には最悪です。
東証2部への上場は、将来的な成長期待が低く見積もられる傾向があります。
長栄(2993)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公開株数がそれなりに多く、12月のIPOラッシュの中でもこの日は最も多い7社が上場予定です。
しかも唯一の東証2部上場となり、初値高騰はかなり厳しいと思います。
相対的に見て上場初日の初値は公募価格(1,800円)を下回る可能性が高いと思います。
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,656円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
長栄(2993)のIPOセカンダリー投資を考察
この日は12月のIPOラッシュの中でも最も多い、7社が上場予定で資金分散は避けられません。
IPO銘柄としての魅力に欠け、東証2部への上場ということを考えても株価上昇の期待は出来ず、積極的に買いづらい銘柄だと思います。
長栄(2993)のIPOセカンダリー投資 まとめ
長栄(2993)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPO銘柄としての魅力に欠ける
- 業績は頭打ち感があるが安定した黒字経営
- 初値高騰の可能性は低い
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証2部
最後まで読んでいただきありがとうございました。