(木)に東証スタンダード市場に上場する「コーチ・エィ(9339)」。
「コーチ・エィ(9339)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
コーチ・エィ(9339)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 3.5 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 4 |
コーチ・エィ(9339)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 コーチ・エィ(COACH A Co., Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.coacha.com/ |
銘柄コード | 9339 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年12/6(火)~12/12(月) |
仮条件 | 1,660円 ~ 1,840円 |
上場日 | (木) |
公募価格 | 1,840円 |
購入申込期間 | 2022年12/14(水)~12/19(月) |
公募株数 | 450,000株 |
売出し株数 | 280,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 109,500株 |
当選株数合計 | 839,500株 |
想定時価総額 | 40.3億円 |
吸収金額 | 15.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
コーチ・エィ(9339)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)伊藤ホールディングス | 82.42% | 180日間 |
伊藤 守 | 5.44% | 180日間 |
伊藤 光太郎 | 3.63% | 180日間 |
コーチ・エィ社員持株会 | 3.01% | 180日間 |
鈴木 義幸(代表取締役) | 1.15% | 180日間 |
栗本 渉 | 0.57% | 180日間 |
纐纈 順史 | 0.57% | 180日間 |
片岡 詳子 | 0.57% | 180日間 |
桜井 一紀 | 0.54% | 180日間 |
エムアンドカンパニー合同会社 | 0.54% |
コーチ・エィ(9339)の事業内容
画像出典:コーチ・エィ
コーチ・エィ(9339)の主な事業内容は、
コーチングによる組織開発事業およびコーチング人材育成事業を行っています。
画像出典:コーチ・エィ/目論見書
コーチ・エィ(9339)のサービスは次の通りです。
画像出典:コーチ・エィ/目論見書
コーチ・エィ(9339)の強みは次の通りです。
画像出典:コーチ・エィ/目論見書
コーチ・エィ(9339)の業績
コーチ・エィ(9339)の業績について。
売上は頭打ち感があり、収益のブレが見られますす。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約2,651百万円、
経常利益は584百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
コーチ・エィ(9339)経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:コーチ・エィ/目論見書
コーチ・エィ(9339)の上場初日における好材料と悪材料
コーチ・エィ(9339)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
コーチ・エィ(9339)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
コーチ・エィ(9339)の上場初日における悪材料
東証スタンダード市場への上場で、事業内容的にも注目度が低くなりそうです。
この日はjig.jp(5244)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
コーチ・エィ(9339)の上場初日の初値予想
コーチ・エィ(9339)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,840円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,235円 |
気配値の下限価格 | 1,380円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
多少の上値余地はありそう
東証スタンダード市場への上場で
想定時価総額が40.3億円で、
吸収金額は15.4億円です。
将来的な成長がイメージしづらい事業内容で、IPO銘柄としてのインパクトに欠けます。
12月のIPOラッシュ真っ只中でスタンダード市場への上場ということもあり、大きな上昇は期待し難いと言わざるを得ません。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっており(一部株主のロックアップ条項はありません)、初値形成後の大きな売り圧力は低そうですが、積極的には買いづらい印象です。
公開株数がそれほど多くはないので多少の上値余地はありそうですが、上場初日の初値は、公開価格前後になるのではないかと思います。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,692円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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コーチ・エィ(9339)のIPOセカンダリー投資 まとめ
コーチ・エィ(9339)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上高は頭打ち感が見られる
- IPO銘柄としてのインパクトに欠ける
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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