2021年12月23日(木)に東証JASDAQ(スタンダード)に上場する「クルーバー(7134)」。
クルーバー(7134)の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
クルーバー(7134)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
業績 | 3 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 4.5 |
クルーバー(7134)のIPO詳細
会社名 | 株式会社クルーバー(Croooober Co., Ltd.) |
会社ホームページ | https://www.croooober.co.jp |
銘柄コード | 7134 |
市場 | 東証JASDAQ(スタンダード) |
上場日 | 12月23日(木) |
公募価格 | 2,160円 |
公募株数 | 512,500株 |
売出し株数 | 170,300 |
OA(オーバーアロットメント) | 102,000株 |
当選株数合計 | 784,800株 |
想定時価総額 | 56.7億円 |
吸収金額 | 17.0億円 |
クルーバー(7134)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
㈱E&E | 93.01% | 180日間 |
菅沼一孝 | 0.97% | 180日間 |
大塚康雄 | 0.97% | 180日間 |
河野映彦 | 0.97% | 180日間 |
クルーバー従業員持株会 | 0.92% | |
渡邊剛伸 | 0.49% | 180日間 |
佐藤大介 | 0.06% | 継続保有 |
岩城由悟 | 0.06% | 継続保有 |
菅原正巳 | 0.06% | 継続保有 |
山本直人 | 0.05% | 継続保有 |
クルーバー(7134)の事業内容
画像出典:クルーバー
クルーバー(7134)の主な事業内容は、カー&バイクのリユース事業です。
日本最大級の中古カー&バイク用品の買取・販売を行うリユースチェーン「アップガレージ」を展開しています。
もともとクルーバー(7134)は、2004年に株式会社アップガレージとして東証マザーズに上場していましたが、MBOにより上場廃止。
その後2014年に単独株式移転により、クルーバーホールディングス(現株式会社クルーバー)を設立し、今回の再上場となっています。
クルーバー(7134)の業績
クルーバー(7134)の業績について。
業績は着実に伸びていて、店舗数も増加しています。
事業の性質上、業績の急拡大は望めないかもしれませんが、成長の余地はあると思います。
画像出典:kabutan
画像出典:kabutan
クルーバー(7134)の上場初日における好材料と悪材料
クルーバー(7134)のIPOセカンダリー投資戦略を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
クルーバー(7134)の上場初日における好材料
公開株数が多くはなく供給がしぼれているので、それほど重たさはないと思います。
主要な株主には180日間のロックアップがかかっているのも好材料といえるでしょう。
クルーバー(7134)の上場初日における悪材料
12月はIPOが集中しており、クルーバー(7134)が上場する12月23日(木)は4社上場予定で、資金分散しやすく上場日程的には最悪です。
IPOのテーマとしては地味な印象が否めません。
クルーバー(7134)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
IPOラッシュも佳境に入り、この日はIPO銘柄が4社も同日に上場するので資金分散が避けられません。
IPOのテーマとしても弱く注目が集まりづらいこともあり、初値はそれほど高くならないと思います。
相対的に見て上場初日の初値は、公募価格(2,160円)あたりになるのではないかと思います。
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,987円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
クルーバー(7134)のIPOセカンダリー投資を考察
これといって目立ったアピールポイントもないので、他のIPO銘柄に比べて注目度が低くなりそうです。
IPO銘柄にとっては、将来的な成長期待が株価上昇の最も重要なファクターになります。
マザーズに比べると、JASDAQ(スタンダード)は将来的な成長の期待が低くなりがちなので、買いが集まりづらいかもしれません。
公開株数がそれほど多くはなく、主要な大株主には180日間のロックアップがかかっていることを考慮しても、IPOセカンダリー投資という観点で見れば、積極的には買いづらい銘柄だと思います。
クルーバー(7134)のIPOセカンダリー投資 まとめ
クルーバー(7134)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPO銘柄としの魅力に欠ける
- 公開株数はそれほど多くはない
- 主要な株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証JASDAQ(スタンダード)
最後まで読んでいただきありがとうございました。