(水)に東証グロース市場に上場する「シーユーシー(9158)」。
「シーユーシー(9158)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
シーユーシー(9158)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
---|---|
業績 | 4 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 5 |
シーユーシー(9158)のIPO詳細
企業名 | 株式会社シーユーシー(CUC Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.cuc-jpn.com/ |
銘柄コード | 9158 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/5(月)~6/9(金) |
仮条件 | 1,800円 ~ 1,920円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 1,920円 |
購入申込期間 | 2023年6/13(火) ~ 6/16(金) |
公募株数 | 6,400,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 960,000株 |
当選株数合計 | 7,360,000株 |
想定時価総額 | 557.4億円 |
吸収金額 | 141.3億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
シーユーシー(9158)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
エムスリー(株) | 82.47% | 180日間 |
濵口 慶太(代表取締役) | 8.07% | 180日間 |
(株)日本政策投資銀行 | 3.86% | 180日間 |
田邉 隆通 | 1.84% | 180日間 |
吉田 豊美 | 0.62% | 180日間 |
桶谷 主税 | 0.46% | 180日間 |
橋本 淳 | 0.33% | 180日間 |
伊藤 綾 | 0.32% | 継続保有 |
井上 正明 | 0.32% | 継続保有 |
桑木 晋 | 0.32% | 継続保有 |
シーユーシー(9158)の事業内容
画像出典:シーユーシー
シーユーシー(9158)の主な事業内容は、
医療機関支援事業、居宅訪問看護事業および在宅ホスピス事業を行っています。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)グループのトラックレコードと提供するソリューションは次のとおりです。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)の事業セグメントの概要は次のとおりです。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)グループの強みは次のとおりです。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)の業績
シーユーシー(9158)の業績について。
売上はやや頭打ち感が見られますが、業績は安定感があります。
画像出典:kabutan
2023年3月期は、売上約35,210百万円、
税引前利益は3,634百万円を達成しています。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)の主要な経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)の主要な経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:シーユーシー/目論見書
シーユーシー(9158)の上場初日における好材料と悪材料
シーユーシー(9158)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
シーユーシー(9158)の上場初日における好材料
業績が安定しており、公開株は売出しがなく、すべて公募というのは好印象です。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっております。
シーユーシー(9158)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多いです。
今回の上場はエムスリー(2413)との親子上場となり、親子上場はネガティブ視される傾向があります。
この日はオービーシステム(5576)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
シーユーシー(9158)の上場初日の初値予想
好材料や悪材料などを踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
シーユーシー(9158)の、上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,920円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,420円 |
気配値の下限価格 | 1,440円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
公募割れリスクがありそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:557.4億円
- 吸収金額:141.3億円
- 当選株数合計:7,360,000株
公開株数が非常に多く、事業内容的に見ても人気化は難しそうです。
業績は安定しておりますが、これといった好材料に乏しく、マイナス要素が目立つIPOといえそうです。
この日はオービーシステム(5576)も上場するので資金分散しやすく、初値高騰は厳しい印象で、公募割れリスクがあるかもしれません。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっているので、初値が低くなればそれなりに買いが入りそうですが、上値が重い展開が予想されます。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,795.20円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,795.20円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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シーユーシー(9158)のIPOセカンダリー投資 まとめ
シーユーシー(9158)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績は安定的
- 公開株数が非常に多い
- 公開株は売出しがなく公募のみ
- エムスリー(2413)との親子上場
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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