(火)に東証スタンダード市場に上場する「エリッツホールディングス(5533)」。
「エリッツホールディングス(5533)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
エリッツホールディングス(5533)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 5 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 5 |
エリッツホールディングス(5533)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 エリッツホールディングス(Elitz Holdings Co., Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.elitz-holdings.co.jp/ |
銘柄コード | 5533 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | 不動産業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/9(金)~6/15(木) |
仮条件 | 1,420円 ~ 1,580円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 1,580円 |
購入申込期間 | 2023年6/19(月) ~ 6/22(木) |
公募株数 | 200,000株 |
売出し株数 | 75,100株 |
OA(オーバーアロットメント) | 41,200株 |
当選株数合計 | 316,300株 |
想定時価総額 | 52.8億円 |
吸収金額 | 5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
エリッツホールディングス(5533)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
槙野 常美(代表取締役) | 46.06% | 180日間 |
佐々木 茂喜 | 8.97% | 180日間 |
黒田 富久子 | 8.97% | 180日間 |
エリッツホールディングスグループ従業員持株会 | 7.54% | 180日間 |
龍池 法子 | 6.50% | 180日間 |
平山 浩 | 5.40% | 180日間 |
龍池 亮 | 3.25% | 180日間 |
龍池 美沙 | 3.25% | 180日間 |
(株)ハウズ | 2.99% | 180日間 |
東 寛昭 | 0.89% | 180日間 |
エリッツホールディングス(5533)の事業内容
画像出典:エリッツホールディングス
エリッツホールディングス(5533)の主な事業内容は、
不動産賃貸事業、不動産ファンド事業、不動産の企画・コンサルティング事業、人材紹介事業、不動産仲介および管理事業ならびにシステム開発・販売事業をおこなうグループ会社の経営管理およびこれに関連する業務を行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:エリッツホールディングス/目論見書
エリッツホールディングス(5533)の事業の特徴は次の通りです。
画像出典:エリッツホールディングス/目論見書
エリッツホールディングス(5533)の売上の構成は次の通りです。
画像出典:エリッツホールディングス/目論見書
エリッツホールディングス(5533)の業績
エリッツホールディングス(5533)の業績について。
直近の売上が伸びており堅調な業績です。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約2,851百万円、
経常利益は571百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
エリッツホールディングス(5533)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:エリッツホールディングス/目論見書
エリッツホールディングス(5533)の上場初日における好材料と悪材料
エリッツホールディングス(5533)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
エリッツホールディングス(5533)の上場初日における好材料
公開株数が少なく受給が絞られています。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっております。
エリッツホールディングス(5533)の上場初日における悪材料
不動産関連事業はIPOで不人気です。
また、東証グロース市場に比べると、東証スタンダード市場への上場は不人気です。
エリッツホールディングス(5533)の上場初日の初値予想
好材料や悪材料などを踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
エリッツホールディングス(5533)の、上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,580円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,635円 |
気配値の下限価格 | 1,185円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
初値上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証スタンダード
- 想定時価総額:52.8億円
- 吸収金額:5億円
- 当選株数合計:316,300株
IPOのテーマとしては不人気の不動産関連事業で、上場市場は東証スタンダードです。
IPO銘柄としては地味な印象が否めませんが、公開株数が少なく受給が絞られています。
この規模なら初値上昇(公開価格以上)が期待できそうです。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっており、初値形成後の大きな売り圧力は低そうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,453.60円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,453.60円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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エリッツホールディングス(5533)のIPOセカンダリー投資 まとめ
エリッツホールディングス(5533)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 事業内容は不動産関連事業
- 直近の売上が伸びており業績が堅調
- 公開株数が少なく受給が絞られている
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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