2021年12月23日(木)に東証マザーズに上場する「EXAWIZARDS(エクサウィザーズ)4259」。
EXAWIZARDS(エクサウィザーズ)4259の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
エクサウィザーズ(4259)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 5 |
業績 | 2.5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 2.5 |
エクサウィザーズ(4259)のIPO詳細
会社名 | 株式会社エクサウィザーズ |
会社ホームページ | https://exawizards.com |
銘柄コード | 4259 |
市場 | 東証マザーズ |
上場日 | 12月23日(木) |
公募価格 | 1,150円 |
公募株数 | 4,000,000株 |
売出し株数 | 25,607,200 |
OA(オーバーアロットメント) | 2,800,000株 |
当選株数合計 | 32,407,200株 |
想定時価総額 | 832.7億円 |
吸収金額 | 340.3億円 |
エクサウィザーズ(4259)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
春田 真 | 10.64% | 180日間 |
古屋 俊和 | 10.11% | 180日間 |
(株)ベータカタリスト | 10.03% | 180日間 |
(株)INCJ | 7.96% | 90日間(1.5倍) |
アイエスジーエス1号投資事業有限責任組合 | 7.85% | 90日間(1.5倍) |
D4V1号投資事業有限責任組合 | 5.74% | 90日間(1.5倍) |
坂根 裕 | 5.45% | 180日間 |
石山 洸 | 4.83% | 180日間 |
竹林 洋一 | 4.53% | 180日間 |
浅谷 学嗣 | 2.19% | 180日間 |
エクサウィザーズ(4259)の事業内容
画像出典:エクサウィザーズ
エクサウィザーズ(4259)の主な事業内容は、AIを利活用したサービス開発による産業革新と、社会課題の解決を行なっています。
エクサウィザーズは、AIを用いて社会課題を解決するというミッションの実現に向けた2つの事業を行なっています。
画像出典:エクサウィザーズ
AIプラットフォーム事業
AIプラットフォーム事業では、AIの開発・運用までをワンストップで提案しており、SaaS型のAIアプリケーションや、AIアルゴリズムなど、顧客の経営課題解決に向けたAIプラットフォーム「exaBase」を基軸に、年間300件以上のAI/DXプロジェクトを行っています。
AIプロダクト事業
AIプロダクト事業では、超高齢社会に代表される社会課題の解決するための、AIプロダクトを開発・提供しています。
介護・医療領域においては、介護スタッフの間接業務をAI × 音声入力でサポートするアプリ「CareWiz ハナスト」、家族介護のお悩み解決をサポートするアプリ「CareWiz 家族支援」、5mの歩行動画から歩行者の転倒リスクをAIが解析するアプリ「CareWiz トルト」などを提供しています。
エクサウィザーズ(4259)の業績
エクサウィザーズ(4259)の業績について。
まだ赤字ですが売上は伸びています。将来的に事業の需要が拡大すると思われ、業績の成長性が期待できそうです。
画像出典:kabutan
画像出典:kabutan
エクサウィザーズ(4259)の上場初日における好材料と悪材料
エクサウィザーズ(4259)のIPOセカンダリー投資戦略を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
エクサウィザーズ(4259)の上場初日における好材料
IPOで人気化しやすいAI関連銘柄です。
公募価格が低めな点は、買いが集まりやすいので好材料といえそうです。
エクサウィザーズ(4259)の上場初日における悪材料
マザーズの超大型案件で公開株数が非常に多く、公募価格の1.5倍でロックアップが解除される株主(VC)がいます。
12月はIPOが集中しており、エクサウィザーズ(4259)が上場する12月23日(木)は4社上場予定で、資金分散しやすく上場日程的には最悪です。
エクサウィザーズ(4259)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
IPOのテーマとしては人気化しやすいAI関連銘柄ですが、公開株数が非常に多いです。
IPOラッシュも佳境に入り、この日はIPO銘柄が4社も同日に上場するので資金分散も避けられません。
この地合いだと、上場初日の初値は公募価格(1,150円)前後くらいだと思います。
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,082円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
エクサウィザーズ(4259)のIPOセカンダリー投資を考察
IPOでは人気が高いAI関連銘柄で、将来的な成長性も十分期待できますが、マザーズの超大型案件で公開株数が非常に多いです。
IPOラッシュの資金分散に加え、VCの売り圧力なども考慮すると、上場初日の株価上昇は難しいかもしれません。
IPOセカンダリー投資にこだわらず、少し株価が落ち着いてから投資するくらいでもいいように思います。
エクサウィザーズ(4259)のIPOセカンダリー投資 まとめ
エクサウィザーズ(4259)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPOでは人気が高いAI関連銘柄
- 公開株数が非常に多い
- 公募価格の1.5倍でロックアップが解除される株主(VC)がいる
- 上場市場は東証マザーズ
最後まで読んでいただきありがとうございました。