(水)に東証スタンダード市場に上場する「エキサイトホールディングス(5571)」。
「エキサイトホールディングス(5571)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
エキサイトホールディングス(5571)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 3.5 |
ロックアップ | 2.5 |
エキサイトホールディングス(5571)のIPO詳細
企業名 | エキサイトホールディングス株式会社(Excite Holdings Co., Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.excite-holdings.co.jp/ |
銘柄コード | 5571 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年4/3(月)~4/7(金) |
仮条件 | 1,220円 ~ 1,340円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 1,340円 |
購入申込期間 | 2023年4/11(火) ~ 4/14(金) |
公募株数 | 900,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 135,000株 |
当選株数合計 | 1,035,000株 |
想定時価総額 | 64.27億円 |
吸収金額 | 13.8億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
エキサイトホールディングス(5571)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
CASK(株) | 49.15% | 180日間 |
西條 晋一(代表取締役) | 21.88% | 180日間 |
ユナイテッド(株) | 12.91% | 180日間 |
(株)DGベンチャーズ | 3.23% | 90日間 1.5倍 |
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合 | 3.23% | 90日間 1.5倍 |
石井 雅也 | 2.46% | 180日間 |
XTech1号投資事業有限責任組合 | 1.61% | 90日間 1.5倍 |
秋吉 正樹 | 0.82% | 180日間 |
宮崎 貴士 | 0.28% | 180日間 |
藤田 毅 | 0.28% | 180日間 |
エキサイトホールディングス(5571)の事業内容
画像出典:エキサイトホールディングス
エキサイトホールディングス(5571)の主な事業内容は、
プラットフォーム事業、ブロードバンド事業、SaaS・DX事業などを営むグループ会社の経営管理およびそれに附帯または関連する業務を行っています。
画像出典:エキサイトホールディングス/目論見書
画像出典:エキサイトホールディングス/目論見書
エキサイトホールディングス(5571)の業績
エキサイトホールディングス(5571)の業績について。
売上を着実に伸ばしており、業績が堅調です。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約5,679百万円、
経常利益は492百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
エキサイトホールディングス(5571)の業績等の推移は次の通りです。
画像出典:エキサイトホールディングス/目論見書
エキサイトホールディングス(5571)の上場初日における好材料と悪材料
エキサイトホールディングス(5571)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
エキサイトホールディングス(5571)の上場初日における好材料
「exciteブログ」や「exciteニュース」などの既存プラットフォーム事業はそれなりに知名度が高く、SaaS・DX事業はIPOで人気です。
エキサイトホールディングス(5571)の上場初日における悪材料
一部の大株主(VC)のロックアップが1.5倍で解除されます。
今回の上場は事業再編を経ての再上場で、再上場のIPO案件は苦戦する傾向があります。
エキサイトホールディングス(5571)の上場初日の初値予想
好材料や悪材料などを踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
エキサイトホールディングス(5571)の、上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,340円 |
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気配値の上限価格 | 3,085円 |
気配値の下限価格 | 1,005円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
初値は多少の上昇(公開価格以上)は期待できそう
- 上場市場:東証スタンダード
- 想定時価総額:64.27億円
- 吸収金額:13.8億円
- 当選株数合計:1,035,000株
これといった好材料に乏しく、評価が難しいIPOです。
エキサイトは2018年にXTech(株)の子会社となって上場廃止。
その後は事業再編を経て持株会社となり、エキサイトホールディングスに商号を変更しています。
業績は堅調に推移していますが、再上場のIPO案件は苦戦する傾向があります。
また、一部の大株主(VC)のロックアップが1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力も警戒されるでしょう。
初値の高騰は厳しいかもしれませんが、多少の上昇(公開価格以上)は期待できると思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,232.80円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,232.80円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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エキサイトホールディングス(5571)のIPOセカンダリー投資 まとめ
エキサイトホールディングス(5571)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が着実に伸びており業績が堅調
- 再上場のIPO案件
- 一部の大株主のロックアップが1.5で解除される
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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