(金)に東証グロース市場に上場する「ファーストアカウンティング(5588)」。
「ファーストアカウンティング(5588)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ファーストアカウンティング(5588)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 5 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 3.5 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 1 |
ファーストアカウンティング(5588)のIPO詳細
企業名 | ファーストアカウンティング株式会社(Fast Accounting Co.,Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.fastaccounting.jp/ |
銘柄コード | 5588 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年9/6(水)~9/12(火) |
仮条件 | 1,120円 ~ 1,320円 |
上場日 | (金) |
公開価格 | 1,320円 |
購入申込期間 | 2023年9/14(木)~9/20(水) |
公募株数 | 473,600株 |
売出し株数 | 103,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 86,400株 |
当選株数合計 | 663,000株 |
想定時価総額 | 68.7億円 |
吸収金額 | 8.7億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ファーストアカウンティング(5588)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
森 啓太郎(代表取締役) | 27.21% | 180日 1.5倍 |
(株)Space Investment | 22.03% | 180日 1.5倍 |
BEENEXT2 Pte. Ltd. | 6.26% | 180日 1.5倍 |
ALL STAR SAAS FUND Pte. Ltd. | 6.24% | 180日 1.5倍 |
信託SO(受託者:安田 信彦) | 4.96% | |
(株)マイナビ | 4.59% | 180日 1.5倍 |
津村 陽介 | 3.86% | 180日 1.5倍 |
Scrum Ventures Fund III L.P. | 3.08% | 180日 1.5倍 |
KDDI新規事業育成3号投資事業有限責任組合 | 3.08% | 180日 1.5倍 |
小嶋 勇志 | 2.20% | 180日 1.5倍 |
ファーストアカウンティング(5588)の事業内容
画像出典:ファーストアカウンティング
ファーストアカウンティング(5588)の主な事業内容は、会計分野に特化したAIソリューション事業(経理AI事業)を行っています。
ファーストアカウンティング(5588)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ファーストアカウンティング/目論見書
ファーストアカウンティング(5588)のビジネスフローは以下の通りです。
画像出典:ファーストアカウンティング/目論見書
ファーストアカウンティング(5588)の成長戦略は以下の通りです。
画像出典:ファーストアカウンティング/目論見書
ファーストアカウンティング(5588)の業績
ファーストアカウンティング(5588)の業績について。
画像出典:kabutan
売上が右肩上がりで成長しており今期は黒字の見込みです。
第2四半期時点で売上約559百万円、経常利益は54百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
ファーストアカウンティング(5588)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ファーストアカウンティング/目論見書
ファーストアカウンティング(5588)の上場初日における好材料と悪材料
ファーストアカウンティング(5588)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ファーストアカウンティング(5588)の上場初日における好材料
事業内容がIPOでは特に人気が高いAI関連事業です。
公開株数がそれほど多くはなく、売上が右肩上がりで伸びていて今期の業績予想が黒字見込みなのも好材料と言えるでしょう。
ファーストアカウンティング(5588)の上場初日における悪材料
主要な大株主のロックアップが緩く、公開価格の1.5倍で解除されます。
この日は「笹徳印刷(3958)」も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
ファーストアカウンティング(5588)の上場初日の初値予想
ファーストアカウンティング(5588)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,320円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,040円 |
気配値の下限価格 | 990円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:68.7億円
- 吸収金額:8.7億円
- 当選株数合計:663,000株
事業内容がIPOでは特に人気化しやすAI関連事業で注目が高そうなIPOです。
業績を見ても売上が右肩上がりで成長しており、今期は黒字予想で今後の成長も期待できそうです。
公開株数もそれほど多くはなく、ロックアップ以外は特にマイナス要素も見当たりません。
この日は「笹徳印刷(3958)」も上場するので資金分散しやすいかもしれませんが、上場初日の初値は上昇(公開価格以上)が期待できそうです。
主要な大株主のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力には要経過といったところでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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ファーストアカウンティング(5588)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ファーストアカウンティング(5588)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が右肩上がりで成長しており今期は黒字の予想
- IPOでは人気が高いAI関連事業
- 公開株数はそれほど多くはない
- 公募価格は1,320円
- 主要な大株主のロックアップが緩い
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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