(木)に東証スタンダード市場に上場する「FCE Holdings(エフシーイーホールディングス)9564」。
FCE Holdings(9564)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
FCE Holdings(9564)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
業績 | 3.5 |
公開株数 | 4.5 |
上場日程 | 4 |
ロックアップ | 3.5 |
FCE Holdings(9564)のIPO詳細
企業名 | 株式会社FCE Holdings(FCE Holdings Inc.) |
企業ホームページ | https://fce-hd.co.jp/ |
銘柄コード | 9564 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | サービス業 |
主幹事 | みずほ証券 |
上場日 | 2022年10月27日(木) |
公募価格 | 1,560円 |
公募株数 | 329,400株 |
売出し株数 | 87,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 62,400株 |
当選株数合計 | 478,800株 |
想定時価総額 | 46.8億円 |
吸収金額 | 7.5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
- ※吸収金額は当選株数合計で計算
FCE Holdings(9564)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
株式会社デュケレ | 37.76% | 180日間 |
白土 将志 | 6.13% | |
鈴木 甲子雄 | 6.04% | 180日間 |
佐藤 陽彦 | 5.76% | 180日間 |
近藤 隆 | 5.37% | 180日間 |
石川 淳悦(代表取締役) | 4.61% | 180日間 |
イノベーション・エンジン産業創出投資事業有限責任組合 | 3.68% | 90日間 1.5倍 |
尾上 幸裕 | 2.14% | 180日間 |
升本 甲一 | 2.14% | 180日間 |
永井 充 | 2.14% | 180日間 |
FCE Holdings(9564)の事業内容
画像出典:FCE Holdings
FCE Holdings(9564)の主な事業内容は、
教育研修事業、DX推進事業などを営むグループ会社の経営管理およびそれに関連する業務を行っています。
FCE Holdings(9564)の事業概要とセグメント別の売上は次の通りです。
画像出典:FCE Holdings/目論見書
FCE Holdings(9564)の業績
FCE Holdings(9564)の業績について。
直近の売上・利益が急拡大しています。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約2,846百万円、
経常利益471百万円を達成しております。
画像出典:kabutan
FCE Holdings(9564)の業績等の推移は次のとおりです。
画像出典:FCE Holdings/目論見書
FCE Holdings(9564)の主な経営指標(単独)の推移は次のとおりです。
画像出典:FCE Holdings/目論見書
FCE Holdings(9564)の主な経営指標(連結)の推移は次のとおりです。
画像出典:FCE Holdings/目論見書
FCE Holdings(9564)の上場初日における好材料と悪材料
FCE Holdings(9564)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
FCE Holdings(9564)の上場初日における好材料
公開株数が少なく需給が絞られています。
FCE Holdings(9564)の上場初日における悪材料
一部の主要株主(VC)のロックアップが1.5倍で外れます。
FCE Holdings(9564)の上場初日の初値予想
FCE Holdings(9564)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
1,560円 | 3,590円 | 1,170円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
需給が絞られており初値上昇が期待できそう
東証スタンダード市場への上場で
想定時価総額が46.8億円で、
吸収金額は7.5億円です。
IPO銘柄としてのインパクトには欠けるものの
公開株数が少なく需給が絞られています。
一部の大株主(VC)のロックアップが1.5倍で外れますが、
需給的に見て上場初日の初値は上昇が期待できそうです。
初値形成後の株価は地合い次第といえそうですが、
この規模で初値が公募割れする可能性は少ないでしょう。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,435.2円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
FCE Holdings(9564)のIPOセカンダリー投資 まとめ
FCE Holdings(9564)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 直近の業績が急拡大していて業績が好調
- 公開株数が少なく需給が絞られている
- 一部の主要株主(VC)のロックアップが1.5倍で外れる
- IPO銘柄としては事業内容が地味な印象
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。