2021年12月22日(水)に東証マザーズに上場する「Finatextホールディングス(フィナテキストホールディングス)4419」。
Finatextホールディングス(4419)の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
Finatextホールディングス(4419)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
業績 | 2.5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 5 |
Finatextホールディングス(4419)のIPO詳細
会社名 | 株式会社Finatextホールディングス (Finatext Holdings Ltd.) |
会社ホームページ | https://hd.finatext.com |
銘柄コード | 4419 |
市場 | 東証マザーズ |
上場日 | 12月22日(水) |
公募価格 | 1,290円 |
公募株数 | 2,800,000株 |
売出し株数 | 12,675,700 |
OA(オーバーアロットメント) | 2,321,200株 |
当選株数合計 | 17,796,900株 |
想定時価総額 | 628.9億円 |
吸収金額 | 229.6億円 |
Finatextホールディングス(4419)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
林 良太 | 38.12% | 180日間 |
auフィナンシャルホールディングス(株) | 12.78% | 180日間 |
UTEC3号投資事業有限責任組合 | 11.56% | 180日間 |
ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 | 9.98% | 180日間 |
伊藤 祐一郎 | 3.59% | 180日間 |
伊藤 英佑 | 3.43% | 継続保有 |
(株)GCIキャピタル | 2.85% | 180日間 |
ジャフコSV5スター投資事業有限責任組合 | 2.49% | 180日間 |
渡辺 努 | 2.39% | 180日間 |
戸田 真史 | 2.24% | 180日間 |
Finatextホールディングス(4419)の事業内容
画像出典:Finatextホールディングス
Finatextホールディングス(4419)の主な事業内容は、証券業や保険業向けのDX支援を行う、クラウド基幹システムを提供しています。
主にフィンテックソリューション・ビッグデータ解析・金融インフラの3つの事業を展開しており、企画から開発、データ解析など、各事業者のDX支援を行うフィンテックソリューションを提供しています。
画像出典:Finatextホールディングス
Finatextホールディングス(4419)の業績
Finatextホールディングス(4419)の業績について。
売上は伸びていますが赤字です。
画像出典:kabutan
画像出典:kabutan
Finatextホールディングス(4419)の上場初日における好材料と悪材料
Finatextホールディングス(4419)のIPOセカンダリー投資戦略を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
Finatextホールディングス(4419)の上場初日における好材料
業種が好調で、IPOで人気化しやすいクラウド関連銘柄です。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
Finatextホールディングス(4419)の上場初日における悪材料
マザーズの大型案件で公開株数が多いです。
12月はIPOが集中しており、Finatextホールディングス(4419)が上場する12月22日(水)は6社上場予定で、資金分散しやすく上場日程的には最悪です。
Finatextホールディングス(4419)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
金融機関向けのSaaS企業なのでIPOのテーマとしては人気化しやすいですが、さすがに公開株数が多いです。
IPOラッシュも佳境に入り、この日はIPO銘柄が6社も同日に上場するので資金分散も避けられません。
この地合いだと、上場初日の初値は公募価格(1,290円)を上回れば良しといえるレベルだと思います。
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,193円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
Finatextホールディングス(4419)のIPOセカンダリー投資を考察
IPOでは人気が高いSaaS系で主要な大株主にはロックアップがかかっていますが、この地合いでこの規模となると、上場初日の株価上昇はかなり厳しいと思います。
マザーズ市場全体の地合いが悪いこともありますが、12月は近年稀に見るIPOラッシュで、IPOセカンダリー投資にも逆風が吹いているように感じます。
特に上場初日に投資する理由もないので個人的には見送りです。
Finatextホールディングス(4419)のIPOセカンダリー投資 まとめ
Finatextホールディングス(4419)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPOでは人気が高いSaaS系銘柄
- 公開株数が多めで公募割れする可能性がある
- 主要な株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証マザーズ
最後まで読んでいただきありがとうございました。