2021年12月24日(金)に東証マザーズに新規株式上場する「Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)9212」。
「Green Earth Institute(グリーン アース インスティテュート)9212」の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
Green Earth Institute(9212)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
業績 | 1.5 |
公開株数 | 2 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 2 |
Green Earth Institute(9212)のIPO詳細
会社名 | Green Earth Institute 株式会社(グリーン アース インスティテュート) |
会社ホームページ | http://gei.co.jp/ja/ |
銘柄コード | 9212 |
市場 | 東証マザーズ |
上場日 | 12月24日(金) |
公募価格 | 1,160円 |
公募株数 | 940,000株 |
売出し株数 | 2,900,200 |
OA(オーバーアロットメント) | 576,000株 |
当選株数合計 | 4,416,200株 |
想定時価総額 | 106.7億円 |
吸収金額 | 46.8億円 |
Green Earth Institute(9212)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
UTEC2号投資事業有限責任組合 | 17.88% | 90日間(1.5倍) |
公益財団法人地球環境産業技術研究機構 | 17.33% | 180日間 |
伊原 智人 | 5.78% | 180日間 |
PNB-INSPiRE Ethical Fund 1 投資事業有限責任組合 | 4.68% | 90日間(1.5倍) |
ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合 | 4.42% | 90日間(1.5倍) |
DIC(株) | 4.01% | 180日間 |
UMI1号投資事業有限責任組合 | 3.87% | 90日間(1.5倍) |
エア・ウォーター(株) | 2.89% | 継続保有 |
(株)新生銀行 | 2.69% | 90日間(1.5倍) |
川嶋 浩司 | 2.60% | 180日間 |
Green Earth Institute(9212)の事業内容
画像出典:Green Earth Institute
Green Earth Institute(9212)の主な事業内容は、バイオリファイナリー技術を活用した、グリーン化学品の開発及び事業化を行なっています。
バイオ燃料やグリーン化学品などを製造・販売する、新しいバイオリファイナリー産業を創出するバイオベンチャーです。
パートナー企業に技術ライセンスを提供する「ライセンス事業」も行っています。
画像出典:Green Earth Institute
画像出典:Green Earth Institute
Green Earth Institute(9212)の業績
Green Earth Institute(9212)の業績について。
売上も小さく業績はまだ赤字ですが、バイオベンチャーでは普通だと思います。
画像出典:kabutan
Green Earth Institute(9212)の上場初日における好材料と悪材料
Green Earth Institute(9212)のIPOセカンダリー投資戦略を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
Green Earth Institute(9212)の上場初日における好材料
IPOとしてはテーマ性のあるSDGs関連銘柄です。
Green Earth Institute(9212)の上場初日における悪材料
12月はIPOが集中しており、Green Earth Institute(9212)上場する12月24日(金)は7社上場予定で、資金分散しやすく上場日程的には最悪です。
公開株数が多く、主要な株主のロックアップも緩めです。
Green Earth Institute(9212)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公開株数が多く、12月のIPOラッシュの中でもこの日は最も多い7社が上場予定です。
資金分散が避けられず初値上昇は期待できないと思います。
相対的に見て上場初日の初値は、公募価格の1,160円を超えれば良しといえるのではないかと思います。
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,067円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
Green Earth Institute(9212)のIPOセカンダリー投資を考察
個人的にバイオベンチャーの上場は苦戦する印象があります。
SDGs関連銘柄ということでIPOのテーマ性は良いのですが、株価上昇の妨げとなる、公開株数の多さ、ロックアップの緩さ、IPOの過密上場という条件が揃っています。
この状況下において株価を上昇させるだけのポジティブ要素がなく、積極的に買いづらい銘柄だと思います。
Green Earth Institute(9212)のIPOセカンダリー投資 まとめ
Green Earth Institute(9212)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPOのテーマ性があるSDGs関連銘柄
- 業績はまだ赤字
- 公開株数が多く初値高騰の可能性は低い
- 主要な大株主のロックアップが緩い
- 上場市場は東証マザーズ
最後まで読んでいただきありがとうございました。