(水)に東証グロース市場に上場する「グラッドキューブ(9561) 」。
グラッドキューブ(9561)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
グラッドキューブ(9561)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
業績 | 4 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 2.5 |
ロックアップ | 2.5 |
グラッドキューブ(9561)のIPO詳細
企業名 | 株式会社グラッドキューブ(英文表記 : GLAD CUBE Inc.) |
企業ホームページ | https://corp.glad-cube.com/ |
銘柄コード | 9561 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 | 大和証券 |
上場日 | 2022年9月28日(水) |
公募価格 | 960円 |
公募株数 | 450,000株 |
売出し株数 | 830,000 |
OA(オーバーアロットメント) | 192,000株 |
当選株数合計 | 1,472,000株 |
想定時価総額 | 75.7億円 |
吸収金額 | 14.1億円 |
グラッドキューブ(9561)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
(株)ゴールドアイランド | 49.22% | 180日間 |
金島 弘樹(代表取締役) | 27.64% | 180日間 |
MICイノベーション4号投資事業有限責任組合 | 8.25% | 90日間 1.5倍 |
NTTインベストメント・パートナーズファンド2号投資事業有限責任組合 | 4.13% | 90日間 1.5倍 |
金島 由樹 | 3.86% | 180日間 |
財部 友希 | 2.57% | 180日間 |
上杉 辰夫 | 0.53% | 180日間 |
玉屋 宏祐 | 0.45% | 180日間 1.5倍 |
松田 政志 | 0.45% | 180日間 1.5倍 |
西村 美希 | 0.45% | 180日間 |
グラッドキューブ(9561)の事業内容
画像出典:グラッドキューブ
グラッドキューブ(9561)の主な事業内容は、
自社開発のSiTestを用いた、
ウェブサイト解析サービスなどのSaaS事業、
インターネット広告の代理店業務、
スポーツデータAI解析のSPAIA事業を行っています。
グラッドキューブ(9561)の業績
グラッドキューブ(9561)の業績について。
売上が急拡大しており業績が好調です。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約775百万円、
経常利益283百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
グラッドキューブ(9561)の業績推移は次のとおりです。
画像出典:グラッドキューブ/目論見書
グラッドキューブ(9561)の上場初日における好材料と悪材料
グラッドキューブ(9561)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
グラッドキューブ(9561)の上場初日における好材料
IPOでは人気化しやすいSaaS関連銘柄です。
業績が急拡大で伸びており、
すでに黒字化しているのも好材料です。
グラッドキューブ(9561)の上場初日における悪材料
保有株数の多いVCのロックアップが1.5倍で外れます。
グラッドキューブ(9561)が上場する日は3社が上場予定で、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス要素です。
グラッドキューブ(9561)の上場初日の初値予想
グラッドキューブ(9561)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
960円 | 2,208円 | 720円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
業績が好調で人気になりそうなIPO銘柄です。
株式相場全体の地合いは良いとはいえませんが、
直近上場のIPO初日に限っていうと、
資金が集まりやすく初値が上昇しやすくなっています。
公開価格も低い(960円)ので、
上場初日の初値はそこそこ上昇するのではないかと思います。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の883円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
グラッドキューブ(9561)のIPOセカンダリー投資を考察
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が75.7億円で、
吸収金額は14.1億円です。
保有株数の多いVCの売り圧力が気になります。
ロックアップが1.5倍で解除されるので
仮に初値が高騰するようであれば要警戒です。
公開価格が低いので
それなりに買いが集まりそうですが、この日は3社が同時上場です。
資金分散しやすいので、
どれだけ出来高を保てるかが株価上昇の鍵と言えそうです。
グラッドキューブ(9561)のIPOセカンダリー投資 まとめ
グラッドキューブ(9561)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が急拡大しており業績は好調
- IPOでは人気化しやすいSaaS関連銘柄
- ロックアップが1.5倍で外れる大株主がいる
- 上場スケジュールはマイナス材料
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。