(金)に東証グロース市場に上場する「グリッド(5582)」。
「グリッド(5582)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
グリッド(5582)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 3.5 |
ロックアップ | 3.5 |
グリッド(5582)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 グリッド(GRID Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://gridpredict.jp/ |
銘柄コード | 5582 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/21(水)~6/27(火) |
仮条件 | 2,000円 〜 2,140円 |
上場日 | (金) |
公開価格 | 2,140円 |
購入申込期間 | 2023年6/29(木)~7/4(火) |
公募株数 | 876,000株 |
売出し株数 | 272,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 172,200株 |
当選株数合計 | 1,320,200株 |
想定時価総額 | 96.5億円 |
吸収金額 | 28.2億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
グリッド(5582)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)We | 68.04% | 180日 |
寺島 敬臣 | 14.10% | |
三井物産(株) | 13.04% | 90日 |
丸紅(株) | 2.41% | 90日 |
伊藤忠商事(株) | 2.41% | 90日 |
グリッド(5582)の事業内容
画像出典:グリッド
グリッド(5582)の主な事業内容は、
人工知能を用いた計画最適化システムの開発・販売・保守・運用サポートを行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:グリッド/目論見書
画像出典:グリッド/目論見書
グリッド(5582)の事業の特徴は次の通りです。
画像出典:グリッド/目論見書
グリッド(5582)の中長期の成長戦略は次の通りです。
画像出典:グリッド/目論見書
グリッド(5582)の業績
画像出典:グリッド/目論見書
グリッド(5582)の業績について。
事業転換の影響で業績のブレが見られますが、AI開発事業に経営資源を集中してからの業績が好調です。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約1,019百万円、
経常利益は225百万円を達成しており、今期は最高益の予想です。
画像出典:kabutan
グリッド(5582)の業績等の推移は次の通りです。
画像出典:グリッド/目論見書
グリッド(5582)の上場初日における好材料と悪材料
グリッド(5582)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
グリッド(5582)の上場初日における好材料
AI関連事業はIPOで人気化しやすいテーマです。
グリッド(5582)の上場初日における悪材料
一部株主のロックアップ条項がありません。
グリッド(5582)の上場初日の初値予想
グリッド(5582)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 2,140円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,925円 |
気配値の下限価格 | 1,605円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:96.5億円
- 吸収金額:28.2億円
- 当選株数合計:1,320,200株
公開株数は多くもなく少なくもないといった感じですが、AI関連事業はIPOで人気のテーマです。
また、AI関連事業に事業転換してからの業績が好調で、今期は最高益の予想です。
吸収金額が大きめで、一部株主のロックアップ条項がない点が気になりますが、初値は上昇(公開価格以上)が期待できると思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,968.80円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,968.80円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
IPO投資は資金がどれくらい必要かと考える人は多いと思います。 IPOの抽選方法などは証券会社によってさまざまですが、実は資金不要でIPOの抽選に参加できる証券会社があります。 この記事では、IPOに資金不要で参加できる証券会社[…]
グリッド(5582)のIPOセカンダリー投資 まとめ
グリッド(5582)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- AI開発事業に経営資源を集中してからの業績が好調
- AI関連事業はIPOで人気化しやすい
- 一部株主のロックアップ条項がない
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
IPO投資は投資経験などに関係なく、当選すれば誰でも利益が出やすいので人気があります。 この記事ではIPO投資に限定して、主な証券会社の比較をしてみます。 比較する証券会社は次の通りです 比較対象の証券会社 S[…]