(木)に東証グロース市場に上場する「ハルメクホールディングス(7119)」。
「ハルメクホールディングス(7119)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ハルメクホールディングス(7119)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 2 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
ハルメクホールディングス(7119)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ハルメクホールディングス(halmek holdings Co.,Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.halmek-holdings.co.jp/ |
銘柄コード | 7119 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 小売業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年3/6(月)~3/10(金) |
仮条件 | 1,550円 ~ 1,720円 |
上場日 | (木) |
公開価格 | 1,720円 |
購入申込期間 | 2023年3/14(火)~3/17(金) |
公募株数 | 2,222,000株 |
売出し株数 | 226,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 367,200株 |
当選株数合計 | 2,815,200株 |
想定時価総額 | 175.81億円 |
吸収金額 | 48.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ハルメクホールディングス(7119)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
宮澤 孝夫(代表取締役) | 34.64% | 180日間 |
松島 陽介 | 21.65% | 180日間 |
山元 雄太 | 17.32% | 180日間 |
土屋 淳一 | 9.12% | 180日間 |
和田 朝子 | 3.08% | 180日間 |
林 南平 | 2.73% | 180日間 |
大谷 貴志 | 1.82% | 180日間 |
石井 文範 | 0.80% | |
中村 大 | 0.57% | 180日間 |
長谷部 智也 | 0.57% | 180日間 |
ハルメクホールディングス(7119)の事業内容
画像出典:ハルメクホールディングス
ハルメクホールディングス(7119)の主な事業内容は、
雑誌「ハルメク」、動画や講座の配信サービス「ハルメク365」を提供する「情報コンテンツ」事業、カタログ、EC、店舗でオリジナル商品を開発・販売する「物販」事業を行っています。
画像出典:ハルメクホールディングス/目論見書
ハルメクホールディングス(7119)のターゲット市場とポジショニングは次の通りです。
画像出典:ハルメクホールディングス/目論見書
ハルメクホールディングス(7119)の成長戦略は次の通りです。
画像出典:ハルメクホールディングス/目論見書
ハルメクホールディングス(7119)の業績
ハルメクホールディングス(7119)の業績について。
売上が急上昇しており、すでに黒字化を達成しています。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約22,966百万円、
経常利益は2,138百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
ハルメクホールディングス(7119)の経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:ハルメクホールディングス/目論見書
ハルメクホールディングス(7119)の経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:ハルメクホールディングス/目論見書
ハルメクホールディングス(7119)の上場初日における好材料と悪材料
ハルメクホールディングス(7119)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ハルメクホールディングス(7119)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
業績が好調で、すでに黒字化しているのも好材料といえるでしょう。
ハルメクホールディングス(7119)の上場初日における悪材料
公開株数が多く、小売業はIPOで不人気の業種です。
この日は3社が上場予定なので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
ハルメクホールディングス(7119)の上場初日の初値予想
ハルメクホールディングス(7119)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,720円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,960円 |
気配値の下限価格 | 1,290円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
上場初日の初値は公開価格前後か
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が175.81億円で、
吸収金額は48.4億円です。
業績は好調ですが、IPO銘柄としてのインパクトに欠けます。
3月は末にIPOが集中しており、
ハルメクホールディングス(7119)が上場するこの日は、日本ナレッジ(5252)と、アイビス(9343)も上場予定です。
公開株数も多く、資金分散しやすい点を考えると、上場初日の初値は公開価格前後になると予想します。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっており、初値形成後の大きな売り圧力は低そうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,582.40円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,582.40円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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ハルメクホールディングス(7119)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ハルメクホールディングス(7119)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が急上昇しておりすでに黒字化を達成
- 小売業はIPOでは不人気業種
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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