(水)に東証グロース市場に上場する「インバウンドプラットフォーム(5587)」。
「インバウンドプラットフォーム(5587)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
インバウンドプラットフォーム(5587)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 3.5 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 3 |
インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO詳細
企業名 | 株式会社インバウンドプラットフォーム(Inbound Platform Corp.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.inbound-platform.com/ |
銘柄コード | 5587 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年8/15(火)~8/21(月) |
仮条件 | 1,750円~1,850円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 1,850円 |
購入申込期間 | 2023年8/23(水)~8/28(月) |
公募株数 | 249,600株 |
売出し株数 | 566,400株 |
OA(オーバーアロットメント) | 122,400株 |
当選株数合計 | 938,400株 |
想定時価総額 | 62.5億円 |
吸収金額 | 17.3億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
インバウンドプラットフォーム(5587)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)エアトリ | 85.43% | 180日 |
王伸(代表取締役) | 5.17% | 180日 |
クールジャパン投資事業有限責任組合 | 2.53% | 180日 |
菅原洋 | 1.38% | 180日 |
みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合 | 0.81% | 90日 1.5倍 |
山本昌幸 | 0.49% | |
原隆之 | 0.47% | 180日 |
片野由勇岐 | 0.47% | |
宮川竜一 | 0.40% | |
大竹徹 | 0.40% |
インバウンドプラットフォーム(5587)の事業内容
画像出典:インバウンドプラットフォーム
インバウンドプラットフォーム(5587)の主な事業内容は、
訪日旅行事業(国内・海外用のWi-Fiレンタル、Webメディア運営、在留外国人向け生活関連サービス、キャンピングカーレンタルなど)を行っています。
インバウンドプラットフォーム(5587)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:インバウンドプラットフォーム/目論見書
インバウンドプラットフォーム(5587)のライフメディアテック事業は以下の通りです。
画像出典:インバウンドプラットフォーム/目論見書
インバウンドプラットフォーム(5587)のキャンピングカー事業は以下の通りです。
画像出典:インバウンドプラットフォーム/目論見書
インバウンドプラットフォーム(5587)の事業別ビジネスフローは以下の通りです。
画像出典:インバウンドプラットフォーム/目論見書
インバウンドプラットフォーム(5587)の業績
インバウンドプラットフォーム(5587)の業績について。
画像出典:kabutan
売上のブレが見られますが訪日外国人のインバウンド需要が回復しており、第2四半期時点で売上約867百万円、経常利益は132百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
インバウンドプラットフォーム(5587)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:インバウンドプラットフォーム/目論見書
インバウンドプラットフォーム(5587)の上場初日における好材料と悪材料
インバウンドプラットフォーム(5587)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
インバウンドプラットフォーム(5587)の上場初日における好材料
IPO閑散期の久しぶりのIPOということで注目が集まりそうです。
インバウンドプラットフォーム(5587)の上場初日における悪材料
今回の上場はエアトリ(6191)との親子上場となり、親子上場はネガティブ視される傾向があります。
一部株主のロックアップが1.5倍で解除されます。
インバウンドプラットフォーム(5587)の上場初日の初値予想
インバウンドプラットフォーム(5587)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,850円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,255円 |
気配値の下限価格 | 1,388円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は多少の上昇(公開価格以上)は期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:62.5億円
- 吸収金額:17.3億円
- 当選株数合計:938,400株
公開株数が100万株以下で、この時期はIPOの閑散期なので、それなりに買いが集まりそうです。
訪日外国人のインバウンド需要が回復して業績は回復傾向にあり、今後の成長も期待できそうです。
ロックアップ条項のない株主もいますが、株主比率が高い主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
初値高騰は厳しいかもしれませんが、多少の上昇(公開価格以上)は期待できるように思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,702円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,702円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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インバウンドプラットフォーム(5587)のIPOセカンダリー投資 まとめ
インバウンドプラットフォーム(5587)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- インバウンド需要が回復して業績は回復傾向
- エアトリ(6191)との親子上場
- 公開株数は100万株以下
- 株主比率が高い主要な大株主には180日間のロックアップがかかってる
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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