2021年12月20日(月)に東証マザーズに上場する「JDSC(4418)」。
JDSC(4418)の事業内容や、上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
この記事ではIPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
JDSC(4418)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 5 |
業績 | 3.5 |
公開株数 | 2 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
JDSC(4418)のIPO詳細
会社名 | 株式会社JDSC(Japan Data Science Consortium Co. Ltd.) |
会社ホームページ | https://jdsc.ai/ |
銘柄コード | 4418 |
市場 | 東証マザーズ |
上場日 | 12月20日(月) |
公募価格 | 1,680円 |
公募株数 | 400,000株 |
売出し株数 | 2,040,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 366,000株 |
当選株数合計 | 2,806,000株 |
想定時価総額 | 207.5億円 |
吸収金額 | 45.5億円 |
JDSC(4418)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
加藤 聡志 | 38.31% | 180日間 |
UTEC4号投資事業有限責任組合 | 19.70% | 90日間 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託 未来創生2号ファンド) | 12.64% | 継続保有 |
金井 正義 | 7.31% | 180日間 |
コタエル信託(株)(信託口) | 6.30% | 180日間 |
淵 高晴 | 2.89% | 180日間 |
橋本 圭輔 | 2.01% | 180日間 |
ダイキン工業(株) | 1.68% | 継続保有 |
中部電力(株) | 1.68% | 継続保有 |
中村 大介 | 0.87% | 継続保有 |
JDSC(4418)の事業内容
画像出典:JDSC
JDSC(4418)の主な事業はAIソリューションです。
AI(機械学習等)を活用したアルゴリズムモジュールの開発とライセンス提供事業、ITシステムの開発と運用事業を行なっています。
データサイエンスに関する顧問やコンサルティング事業も行い、JDSCは東京大学の複数の研究室と協力する東大発のAI企業です。
前身となる「一般社団法人 日本データサイエンス研究所」から事業拡大に伴って、2018年に株式会社化しています。
画像出典:JDSC
JDSC(4418)の業績
JDSC(4418)の業績について。
業績は急成長しており、既に黒字化を達成しています。
画像出典:kabutan
画像出典:kabutan
JDSC(4418)の上場初日における好材料と悪材料
JDSC(4418)のIPOセカンダリー投資を考察する上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
JDSC(4418)の上場初日における好材料
IPOでは最も人気化しやすいテーマのAI関連銘柄で、主要な大株主にはしっかりロックアップがかかっています。
業績は急成長しており黒字化も達成しているというのも好材料です。
2018年7月に株式会社化してから約3年でのスピード上場ということで、注目度も抜群といえそうです。
JDSC(4418)の上場初日における悪材料
想定時価総額が207.5億円で、吸収金額は45.5億円です。マザーズではそれなりに大きい方のIPOなので、株価が上昇しづらいかもしれません。
12月はIPOが集中しており、JDSC(4418)が上場する12月20日(月)は、JDSCを含めると3社上場予定なので、資金分散しやすく需給面も良いとは言えません。
JDSC(4418)の上場初日の初値予想
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
上場当日の需給面は決して良いとはいえませんが、高成長のAI企業ということで注目度が高いことを考えると、初値はそれなりに高くなると思います。
個人的に上場初日の初値は2,000円前後ではないかと予想します。
最終的に上場初日の終値がどのくらいになるかはわかりませんが、初値に限っていえば初値騰落率20%くらいは期待してもいいのではないでしょうか。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
JDSC(4418)のIPOセカンダリー投資を考察
12月はIPOラッシュですが、JDSC(4418)が本命という投資家も多いのではないでしょうか。
相対的に見て、同日上場の3社の中では1番注目される銘柄だと思います。
JDSC(4418)のような将来有望の企業には、中長期で投資したいと思っている人もいるでしょう。
中長期投資を考えている人にとっては株価が安ければ安いほどいいので、資金分散などの悪条件はかえって好都合と言えるかもしれません。
IPOでは最も人気化しやすいテーマのAI関連銘柄で、主要な大株主にはしっかりロックアップがかかっています。
これといった懸念材料はないので、個人的には買いのスタンスです。
公開株数がそれなりに多いのと、IPOの過密日程で資金分散しやすいことを考えると、初値がついた後は少し上値が重くなるかもしれません。
あまりに上値が重くてズルズルと下がるようであれば、一時撤退も考えながら投資するというスタンスです。
投資スタンスは明確に
IPOセカンダリー投資ではありがちですが、「なんか注目されてるからとりあえず買ってみよう」という感じで投資するのはやめましょう。
こういう感じで投資してしまうと、利益確定や損切りをするにしても売るべきところで売れなくなってしまいます。
なんとなく投資してみた結果、IPOのボラティリティについていけず、利確や損切りが遅れて大失敗するというのは“IPOあるある”です。
IPO銘柄の上場初日はボラティリティが非常に高くなるので、自分の投資スタンスは明確にしてポジションを取るようにしましょう。
JDSC(4418)のIPOセカンダリー投資 まとめ
JDSC(4418)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 高成長のAI企業
- AI銘柄はIPOでの人気が高い
- 株式会社化してから約3年でのスピード上場
- 大株主にはしっかりロックアップがかかっている
- 公開株数は多め
- 上場市場は東証マザーズ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
JDSC(4418)の上場初日の初値結果
JDSC(4418)の初値はほぼ公募価格と同じ1,681円(+1円)でした。
予想に反して寄り付き前の気配値が低かっただけに、ある程度の株価上昇は想像通りでしたが、出来高を伴ってS高まで買われて終了。
セカンダリー投資家にとっては期待通りの株価上昇で、JDSC(4418)への注目の高さが伝わります。
(12月20日 追記)