(火)に東証プライム市場に上場する「キタムラ・ホールディングス(9349)」。
「キタムラ・ホールディングス(9349)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
キタムラ・ホールディングス(9349)は上場取り消しとなりました。3/24追記
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 4 |
ロックアップ | 1 |
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO詳細
企業名 | 株式会社キタムラ・ホールディングス(KITAMURA HOLDINGS Co.,Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://kitamura-group.co.jp/ |
銘柄コード | 9349 |
市場 | 東証プライム |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年3/27(月)~3/30(木) |
仮条件 | 3/24(金)に決定 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 3/31(金)に決定 |
購入申込期間 | 2023年4/3(月) ~ 4/6(木) |
公募株数 | 3,015,000株 |
売出し株数 | 8,092,900株 |
OA(オーバーアロットメント) | 1,666,100株 |
当選株数合計 | 12,774,000株 |
想定時価総額 | 411.2億円(想定価格で計算) |
吸収金額 | 158.4億円(想定価格で計算) |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
キタムラ・ホールディングス(9349)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株) | 41.99% | 180日間 1.5倍 |
Northインテグラル2投資事業有限責任組合 | 19.63% | 180日間 1.5倍 |
Innovation Alpha North L.P. | 16.05% | 180日間 1.5倍 |
コタエル信託(株) | 3.98% | 継続保有 |
富士フイルム(株) | 2.88% | 180日間 1.5倍 |
(株)エディオン | 2.88% | 全株売出 |
Assurant Japan(株) | 2.40% | 180日間 1.5倍 |
大日本印刷(株) | 1.92% | 180日間 1.5倍 |
(株)マイナビ | 1.50% | 180日間 1.5倍 |
武田 宣(代表取締役) | 1.20% | 180日間 |
キタムラ・ホールディングス(9349)の事業内容
画像出典:キタムラ・ホールディングス
キタムラ・ホールディングス(9349)の主な事業内容は、
「カメラのキタムラ」「しまうまプリント」などにおける、カメラ販売、リユース買取・販売および写真プリント・撮影サービス、その他関連サービスの提供を行っています。
画像出典:キタムラ・ホールディングス/目論見書
キタムラ・ホールディングス(9349)の事業の概要は次の通りです。
画像出典:キタムラ・ホールディングス/目論見書
キタムラ・ホールディングス(9349)の強みと特徴は次の通りです。
画像出典:キタムラ・ホールディングス/目論見書
キタムラ・ホールディングス(9349)の成長戦略は次の通りです。
画像出典:キタムラ・ホールディングス/目論見書
キタムラ・ホールディングス(9349)の業績
キタムラ・ホールディングス(9349)の業績について。
業績は安定していますが、売上が頭打ち気味です。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約81,705百万円、
経常利益は4,957百万円となっています。
画像出典:kabutan
キタムラ・ホールディングス(9349)の経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:キタムラ・ホールディングス/目論見書
キタムラ・ホールディングス(9349)の経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:キタムラ・ホールディングス/目論見書
キタムラ・ホールディングス(9349)の上場初日における好材料と悪材料
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
キタムラ・ホールディングス(9349)の上場初日における好材料
「カメラのキタムラ」は知名度が高いので、それなりに注目を集めそうです。
キタムラ・ホールディングス(9349)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、主要な大株主のロックアップが1.5倍で解除されます。
今回の上場は事業再編を経ての再上場で、再上場のIPO案件は苦戦する傾向があります。
キタムラ・ホールディングス(9349)の上場初日の初値予想
キタムラ・ホールディングス(9349)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 4/3(月)に決定 |
---|---|
気配値の上限価格 | – |
気配値の下限価格 | – |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公募割れしなければ良し
東証プライム市場への上場で
想定時価総額が411.2億円(想定価格で計算)で、
吸収金額は158.4億円(想定価格で計算)です。
公開株数が非常に多く、IPOとしては地味な印象を受けます。
キタムラ・ホールディングスは、
2016年に上場廃止となった「フォトクリエイト」や、2018年に上場廃止となった「キタムラ」などの持ち株会社です。
今回の上場は、事業再編を経ての再上場ということになります。
再上場のIPO案件は苦戦する傾向があり、
事業内容的にも将来的な成長期待への買いも入りづらいと思われます。
これといったプラス要素に乏しく、マイナス要素が目立つIPOといえそうです。
上場初日の初値は、公募割れしなければ良しという感じでしょうか。
主要な大株主のロックアップもゆるく、初値形成後の大きな売り圧力となりそうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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キタムラ・ホールディングス(9349)のIPOセカンダリー投資 まとめ
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績は安定しているが売上は頭打ち気味
- IPOとしては地味な印象
- 主要な大株主のロックアップが1.5で解除される
- 公開株数が非常に多い
- 上場市場は東証プライム
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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