(火)に東証グロース市場に上場する「ケイファーマ(4896)」。
「ケイファーマ(4896)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ケイファーマ(4896)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 1.5 |
公開株数 | 2.5 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 3 |
ケイファーマ(4896)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ケイファーマ(K Pharma,Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.kpharma.co.jp/ |
銘柄コード | 4896 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 医薬品 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年9/29(金)~10/5(木) |
仮条件 | 900円 ~ 1,040円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 10/6(金)に決定 |
購入申込期間 | 2023年10/10(火)~10/13(金) |
公募株数 | 1,680,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 252,000株 |
当選株数合計 | 1,932,000株 |
想定時価総額 | 120.2億円(仮条件の上限価格で計算) |
吸収金額 | 20億円(仮条件の上限価格で計算) |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ケイファーマ(4896)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
福島 弘明(代表取締役) | 22.03% | 180日 |
SBI Ventures Two(株) | 13.71% | 90日 1.5倍 |
岡野 栄之 | 11.59% | 180日 |
中村 雅也 | 11.59% | 180日 |
大和日台バイオベンチャー2号投資事業有限責任組合 | 10.34% | 継続保有 |
テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合 | 6.47% | 継続保有 |
SBIベンチャー投資促進税制投資事業有限責任組合 | 5.88% | 90日 1.5倍 |
かごしまバリューアップ投資事業有限責任組合 | 5.80% | 90日 1.5倍 |
松本 真佐人 | 4.97% | 継続保有 |
林 哲 | 2.26% | 継続保有 |
ケイファーマ(4896)の事業内容
画像出典:ケイファーマ
ケイファーマ(4896)の主な事業内容は、医薬品の研究・開発・製造・販売。再生医療等製品の研究・開発・製造・販売を行っています。
ケイファーマ(4896)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ケイファーマ/目論見書
ケイファーマ(4896)のiPS創薬事業は以下の通りです。
画像出典:ケイファーマ/目論見書
ケイファーマ(4896)の再生医療事業は以下の通りです。
画像出典:ケイファーマ/目論見書
ケイファーマ(4896)の業績
ケイファーマ(4896)の業績について。
画像出典:kabutan
バイオベンチャーらしいというべきか業績は赤字が続いておりますが、2023年12月期の第2四半期時点で売上約1,000百万円、経常利益は651百万円を達成しております。
画像出典:kabutan
ケイファーマ(4896)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ケイファーマ/目論見書
ケイファーマ(4896)の上場初日における好材料と悪材料
ケイファーマ(4896)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ケイファーマ(4896)の上場初日における好材料
2023年12月期の業績予想では黒字化の予定です。
ケイファーマ(4896)の上場初日における悪材料
業績を見ても分かる通り、バイオベンチャーは先行き不透明な部分が多く、IPOでは評価されにくい傾向があります。
また、一部株主(VC)のロックアップが公募価格の1.5倍で外れます。
ケイファーマ(4896)の上場初日の初値予想
ケイファーマ(4896)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 10/6(金)に決定 |
---|---|
気配値の上限価格 | – |
気配値の下限価格 | – |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は公開価格前後か
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:120.2億円(仮条件の上限価格で計算)
- 吸収金額:20億円(仮条件の上限価格で計算)
- 当選株数合計:1,932,000株
IPOでは赤字のバイオベンチャーは苦戦する傾向にありますが、2023年12月期の業績予想では黒字化の予定なのは好印象です。
しかしバイオベンチャーは業績のブレが大きく、継続的に黒字を維持できるかは不透明感が強いといえます。
公開株数はそれほど多くはなく、購入単価が低い(想定価格は1,040円)IPOは初値が上昇しやすい傾向がありますが、上場初日の初値は公開価格前後で落ち着くように思います。
一部株主(VC)のロックアップが公募価格の1.5倍で外れるので、初値形成後の売り圧力は要警戒といったところでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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ケイファーマ(4896)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ケイファーマ(4896)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 2023年12月期の業績予想では黒字化予定
- IPOでは不人気のバイオベンチャー
- 想定価格は1,040円
- 一部株主(VC)のロックアップが1.5倍で外れる
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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