(金)に東証グロース市場に上場する「クラダシ(5884)」。
「クラダシ(5884)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
クラダシ(5884)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 2 |
公開株数 | 1.5 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 3 |
クラダシ(5884)のIPO詳細
企業名 | 株式会社クラダシ(KURADASHI.Co.,Ltd.) |
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企業ホームページ | https://corp.kuradashi.jp/ |
銘柄コード | 5884 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 小売業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/15(木)~6/21(水) |
仮条件 | 500円 ~ 520円 |
上場日 | (金) |
公開価格 | 520円 |
購入申込期間 | 2023年6/23(金)~6/28(水) |
公募株数 | 1,150,000株 |
売出し株数 | 2,150,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 495,000株 |
当選株数合計 | 3,795,000株 |
想定時価総額 | 55.9億円 |
吸収金額 | 19.7億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
クラダシ(5884)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
合同会社Social Good | 71.03% | 180日 |
ACTWELL合同会社 | 8.33% | 180日 |
髙杉 慧 | 4.12% | 180日 |
新生ベンチャーパートナーズ2号投資事業有限責任組合 | 3.66% | |
HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合 | 2.93% | |
徳山 耕平 | 1.95% | 180日 |
河村 晃平 | 1.60% | 180日 |
ロート製薬(株) | 1.47% | |
大沢 亮 | 1.16% | 180日 |
城前 圭毅 | 0.97% |
クラダシ(5884)の事業内容
画像出典:クラダシ
クラダシ(5884)の主な事業内容は、
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」の企画・制作・運営を行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:クラダシ/目論見書
クラダシ(5884)の事業系統図は次の通りです。
画像出典:クラダシ/目論見書
クラダシ(5884)の今後の成長戦略は次の通りです。
画像出典:クラダシ/目論見書
クラダシ(5884)の業績
クラダシ(5884)の業績について。
直近の売上は急拡大していますが、先行投資による赤字が続いております。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約2,224百万円、
経常損失は▲126百万円となっています。
画像出典:kabutan
クラダシ(5884)の経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:クラダシ/目論見書
クラダシ(5884)の上場初日における好材料と悪材料
クラダシ(5884)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
クラダシ(5884)の上場初日における好材料
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
売上が急拡大しており、今後の成長が期待できそうな点も好材料といえるでしょう。
クラダシ(5884)の上場初日における悪材料
この日は3社が上場予定なので、資金分散しやすく上場スケジュールはマイナス材料です。
一部株主のロックアップ条項がありません。
クラダシ(5884)の上場初日の初値予想
クラダシ(5884)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 520円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,196円 |
気配値の下限価格 | 390円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は多少の上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:55.9億円
- 吸収金額:19.7億円
- 当選株数合計:3,795,000株
これといった好材料に乏しく、IPO銘柄としてのインパクトに欠けます。
公開株数も多めで、この日は3社が上場予定なので資金分散しやすい点もネックです。
直近の売上は急拡大していますが、先行投資による赤字が続いてる点は評価が分かれそうです。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあるので、初値は多少の上昇(公開価格以上)が期待できるように思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は478.40円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の478.40円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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クラダシ(5884)のIPOセカンダリー投資 まとめ
クラダシ(5884)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 直近の売上は急拡大も先行投資による赤字が続いている
- 購入単価が低め
- 一部株主のロックアップ条項がない
- 公開株数が多め
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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