(火)に東証グロース市場に上場する「M&A総合研究所(9552)」。
M&A総合研究所(9552)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
M&A総合研究所(9552)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
業績 | 4 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
M&A総合研究所(9552)のIPO詳細
企業名 | 株式会社M&A総合研究所 |
企業ホームページ | https://masouken.com/ |
銘柄コード | 9552 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 | 野村證券 |
上場日 | 2022年6月28日(火) |
公募価格 | 1,330円 |
公募株数 | 50,000株 |
売出し株数 | 4,109,900株 |
OA(オーバーアロットメント) | 623,900株 |
当選株数合計 | 4,783,800株 |
想定時価総額 | 224.2億円 |
吸収金額 | 22.7億円 |
M&A総合研究所(9552)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
佐上 峻作(代表取締役) | 73.82% | 180日間 |
(株)SMBC信託銀行(特定金外信 PKSHA SPARXアルゴリズム1号) | 9.54% | 180日間 |
Reo Asset Management1号投資事業有限責任組合 | 5.06% | 180日間 |
コタエル信託株式会社(信託口) | 4.45% | 180日間 |
矢吹 明大 | 1.34% | 180日間 |
荻野 光 | 1.07% | 180日間 |
辻 亮人 | 0.89% | 継続保有 |
梅田 裕真 | 0.44% | 180日間 |
西澤 建造 | 0.43% | 継続保有 |
鎌田 実築 | 0.40% | 継続保有 |
M&A総合研究所(9552)の事業内容
画像出典:M&A総合研究所
M&A総合研究所(9552)の主な事業内容は、
DX・AI技術を活用したM&A仲介事業を行っています。
M&A総合研究所(9552)の業績
M&A総合研究所(9552)の業績について。
売上高が右肩上がりで急成長しており業績が好調です。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約1,752百万円、
経常利益1,059百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
M&A総合研究所(9552)の上場初日における好材料と悪材料
M&A総合研究所(9552)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
M&A総合研究所(9552)の上場初日における好材料
業績が好調で、
主要な大株主には180日のロックアップがかかっています。
M&A総合研究所(9552)の上場初日における悪材料
ほぼ売出のみで公開株数が多いです。
6月は後半にIPOが集中しており、
資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
M&A総合研究所(9552)の上場初日の初値予想
M&A総合研究所(9552)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
1,330円 | 3,059円 | 998円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
6月後半はIPOが過密気味で
資金分散しやすく上場スケジュールが悪いです。
しかし業績が急成長しており、
事業内容も今後の需要拡大が期待できそうです。
公開株数が多いのは気になりますが、
主要な大株主にはしっかりロックアップがかかっており、
上場初日の初値は小幅な上昇は期待できると思います。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,223円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
M&A総合研究所(9552)のIPOセカンダリー投資を考察
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が224.2億円で、
吸収金額は22.7億円です。
直近の株式市場は不安定で、
グロース系の銘柄には厳しい相場環境といえます。
ほぼ売り出しのみで
公開株数が多いという悪材料はありますが、
2018年の設立から業績を急成長させてのスピード上場で、
IPO銘柄としてはそれなりに評価されそうです。
M&A総合研究所(9552)のIPOセカンダリー投資 まとめ
M&A総合研究所(9552)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 設立してから4年でのスピード上場
- 業績が急成長している
- ほぼ売り出しのみで公開株数が多い
- 主要な大株主には180日のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。