(水)に東証グロース市場に上場する「ノイルイミューン・バイオテック(4893)」。
「ノイルイミューン・バイオテック(4893)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 1 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 5 |
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO詳細
企業名 | ノイルイミューン・バイオテック株式会社(Noile-Immune Biotech Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.noile-immune.com/ |
銘柄コード | 4893 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 医薬品 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/13(火)~6/16(金) |
仮条件 | 700円 ~ 740円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 740円 |
購入申込期間 | 2023年6/20(火)~6/23(金) |
公募株数 | 3,623,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 543,400株 |
当選株数合計 | 4,166,400株 |
想定時価総額 | 319.7億円 |
吸収金額 | 30.8億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)鶴亀 | 23.27% | 180日間 |
武田薬品工業(株) | 19.14% | 180日間 |
玉田 耕治(代表取締役) | 9.88% | 180日間 |
石﨑 秀信 | 5.73% | 180日間 |
Binex Co., Ltd. | 5.37% | 180日間 |
和田 聡 | 4.71% | 180日間 |
瀬戸 恭子 | 4.71% | 180日間 |
佐古田 幸美 | 3.21% | 180日間 |
大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合 | 3.18% | 180日間 |
(株)アプリコット | 2.84% | 180日間 |
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の事業内容
画像出典:ノイルイミューン・バイオテック
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の主な事業内容は、
CAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発を行っています。
画像出典:ノイルイミューン・バイオテック/目論見書
CAR-T細胞療法は次の通りです。
画像出典:ノイルイミューン・バイオテック/目論見書
PRIME CAR-T細胞療法は次の通りです。
画像出典:ノイルイミューン・バイオテック/目論見書
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の業績
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の業績について。
バイオベンチャーらしいというべきか、業績のブレが激しく赤字が続いています。
画像出典:kabutan
第1四半期時点で売上約8百万円、
経常損失は▲493百万円となっています。
画像出典:kabutan
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ノイルイミューン・バイオテック/目論見書
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の上場初日における好材料と悪材料
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向があります。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の上場初日における悪材料
IPOでバイオベンチャーは不人気です。
この日はプロディライト(5580)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の上場初日の初値予想
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 740円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,702円 |
気配値の下限価格 | 555円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公募割れしなければ良し
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:319.7億円
- 吸収金額:30.8億円
- 当選株数合計:4,166,400株
公開株数が多く、IPOでは不人気のバイオベンチャー。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)は、2023年3月29日に上場予定でしたが中止となり、規模を縮小しての再上場となります。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向がありますが、やはりマイナス要素が目立ちます。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっていますが、ノイルイミューン・バイオテック(4893)が上場するこの日は「プロディライト(5580)」も上場予定です。
IPOラッシュ真っ只中の上場で、資金分散しやすい点を考慮すると、初値高騰は厳しく、公募割れしなければ良しという感じでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は680.80円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の680.80円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績のブレが激しく赤字が続いている
- IPOでは不人気のバイオベンチャー
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 公開株数が多い
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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