(金)に東証スタンダード市場に上場する「ノバレーゼ(9160)」。
「ノバレーゼ(9160)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ノバレーゼ(9160)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 1.5 |
---|---|
業績 | 1 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
ノバレーゼ(9160)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ノバレーゼ(NOVARESE,Inc.) |
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企業ホームページ | https://www.novarese.co.jp/ |
銘柄コード | 9160 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/15(木)~6/20(火) |
仮条件 | 550円~600円 |
上場日 | (金) |
公開価格 | 600円 |
購入申込期間 | 2023年6/22(木)~6/27(火) |
公募株数 | 0株 |
売出し株数 | 10,881,500株 |
OA(オーバーアロットメント) | 1,632,200株 |
当選株数合計 | 12,513,700株 |
想定時価総額 | 150億円 |
吸収金額 | 75億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ノバレーゼ(9160)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
ポラリス第三号投資事業有限責任組合 | 70.04% | 90日 |
Tiara CG Private Equity Fund 2013,L.P. | 23.11% | 90日 |
荻野 洋基(代表取締役) | 2.48% | 90日 |
増山 晃年 | 1.49% | 90日 |
中原 准志 | 0.99% | 90日 |
小林 雄也 | 0.80% | 90日 |
鈴木 一生 | 0.50% | 90日 |
西多 由智 | 0.20% | 90日 |
倉橋 実 | 0.20% | 90日 |
横田 哲郎 | 0.10% | 90日 |
ノバレーゼ(9160)の事業内容
画像出典:ノバレーゼ
ノバレーゼ(9160)の主な事業内容は、
結婚式場の運営、レストラン運営を行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ノバレーゼ/目論見書
ノバレーゼ(9160)の事業の特徴は次の通りです。
画像出典:ノバレーゼ/目論見書
ノバレーゼ(9160)の成長戦略は次の通りです。
画像出典:ノバレーゼ/目論見書
ノバレーゼ(9160)の業績
ノバレーゼ(9160)の業績について。
新型感染症の影響で直近の売上は低迷していますが、業績は回復基調です。
画像出典:kabutan
第1四半期時点で売上約3,330百万円、
経常損失は▲480百万円となっています。
画像出典:kabutan
ノバレーゼ(9160)の経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:ノバレーゼ/目論見書
ノバレーゼ(9160)の経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:ノバレーゼ/目論見書
ノバレーゼ(9160)の上場初日における好材料と悪材料
ノバレーゼ(9160)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ノバレーゼ(9160)の上場初日における好材料
大株主には90日間のロックアップがかかっています。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
ノバレーゼ(9160)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、IPOでは不人気の再上場案件です。
この日は3社が上場予定なので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
東証グロース市場に比べると、東証スタンダード市場への上場は不人気です。
ノバレーゼ(9160)の上場初日の初値予想
ノバレーゼ(9160)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 600円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,380円 |
気配値の下限価格 | 450円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公募割れしなければ良し
- 上場市場:東証スタンダード
- 想定時価総額:150億円
- 吸収金額:75億円
- 当選株数合計:12,513,700株
ノバレーゼ(9160)は2016年に上場廃止となってからの再上場となります。
IPO銘柄としてはこれといった好材料に乏しく、IPOで再上場案件は不人気です。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にありますが、公開株数が非常に多く全株売出しです。
この日は3社が上場予定で資金分散しやすい点を考慮すると、初値高騰は厳しく、公募割れしなければ良しという感じでしょうか。
主要な大株主には90日間のロックアップがかかっており、初値形成後の売り圧力は低そうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は558円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の558円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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ノバレーゼ(9160)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ノバレーゼ(9160)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 新型感染症で低迷していた業績が回復基調
- 再上場のIPO案件
- 主要な大株主には90日間のロックアップがかかってる
- 公開株数が非常に多く全株売出し
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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