(水)に東証グロース市場に上場を予定している「ナイル(5618)」。
「ナイル(5618)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株（新規公開株）が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ナイル(5618)のIPOセカンダリー評価
| 事業内容 | 3 |
|---|---|
| 業績 | 1 |
| 公開株数 | 2.5 |
| 上場日程 | 3 |
| ロックアップ | 1 |
ナイル(5618)のIPO詳細
| 企業名 | ナイル株式会社(Nyle Inc.) |
|---|---|
| 企業ホームページ | https://nyle.co.jp/ |
| 銘柄コード | 5618 |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 主幹事 | |
| 引受幹事 (委託幹事含む) |
|
| BB(ブックビルディング)期間 | 2023年12/5(火) ~ 12/11(月) |
| 仮条件 | 12/4(月)に決定 |
| 上場日 | (水) |
| 公開価格 | 12/12(火)に決定 |
| 購入申込期間 | 2023年12/13(水) ~ 12/18(月) |
| 公募株数 | 350,000株 |
| 売出し株数 | 970,800株 |
| OA(オーバーアロットメント) | 198,100株 |
| 当選株数合計 | 1,518,900株 |
| 想定時価総額 | 137.8億円(想定価格で計算) |
| 吸収金額 | 24.5億円(想定価格で計算) |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ナイル(5618)の主要株主とロックアップ
| 株主名 | 比率 | ロックアップ |
|---|---|---|
| 高橋 飛翔(代表取締役) | 43.13% | 180日間 |
| JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合 | 13.83% | 90日間 1.5倍 |
| (株)SMBC信託銀行 | 6.75% | 90日間 1.5倍 |
| (株)セプテーニ・ホールディングス | 4.57% | 180日 |
| SBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合 | 4.49% | 90日間 1.5倍 |
| 榎並 慶浩 | 3.06% | |
| EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合 | 2.74% | 90日間 1.5倍 |
| DIMENSION投資事業有限責任組合 | 1.92% | 90日間 1.5倍 |
| (株)博報堂DYメディアパートナーズ | 1.92% | 180日間 |
| (株)アニヴェルセルHOLDINGS | 1.79% | 180日間 |
ナイル(5618)の事業内容
画像出典：ナイル
ナイル(5618)の主な事業内容は、自動車産業DX事業(オンライン主体のマイカーサブスク関連サービスを提供)、ホリゾンタルDX事業(DX・マーケティングに関するコンサルティングなどを提供)を行っています。
ナイル(5618)の事業概要は以下の通りです。
画像出典：ナイル/目論見書
ナイル(5618)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典：ナイル/目論見書
画像出典：ナイル/目論見書
ナイル(5618)の今後の成長可能性については以下の通りです。
画像出典：ナイル/目論見書
ナイル(5618)の業績
ナイル(5618)の業績について。
画像出典：kabutan
2023年12月期の第3四半期時点で売上3,961百万円、経常損失は▲528百万円となっております。
画像出典：kabutan
ナイル(5618)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典：ナイル/目論見書
ナイル(5618)の上場初日における好材料と悪材料
ナイル(5618)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ナイル(5618)の上場初日における好材料
売上が右肩上がりで伸びているのは好印象です。
ナイル(5618)の上場初日における悪材料
主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
売上が右肩上がりで成長しているものの、先行投資による赤字が続いており、IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向があります。
吸収金額が大きく、上場同日には「ロココ(5868)」も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
ナイル(5618)の上場初日の初値予想
ナイル(5618)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
| 公募価格 | 12/12(火)に決定 |
|---|---|
| 気配値の上限価格 | – |
| 気配値の下限価格 | – |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格：公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格：公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
上場初日の初値は公開価格前後か
- 上場市場：東証グロース
- 想定時価総額：137.8億円(想定価格で計算)
- 吸収金額：24.5億円(想定価格で計算)
- 当選株数合計：1,518,900株
吸収金額が大きく先行投資による赤字が続いており、どれだけ買いが集まるのかが気になるところです。
公開株数は多くもなく少なくもないといった感じですが、上場同日には「ロココ(5868)」も上場するので、資金分散しやすくなる点も懸念材料です。
将来的な成長に対する買いも、あまり期待できないように感じます。
上場初日の初値は公開価格前後になるように思います。
大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力は要警戒といったところでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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ナイル(5618)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ナイル(5618)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が伸びているものの先行投資による赤字が続いている
- 吸収金額が大きめ
- 想定価格は1,615円
- 主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除される
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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