(水)に東証スタンダード市場に上場する「プライム・ストラテジー(5250)」。
「プライム・ストラテジー(5250)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
プライム・ストラテジー(5250)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3.5 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 5 |
プライム・ストラテジー(5250)のIPO詳細
企業名 | プライム・ストラテジー株式会社(Prime Strategy Co.,Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.prime-strategy.co.jp/ |
銘柄コード | 5250 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年2/6(月)~2/10(金) |
仮条件 | 1,250円 ~ 1,390円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 1,390円 |
購入申込期間 | 2023年2/14(火)~2/17(金) |
公募株数 | 464,000株 |
売出し株数 | 503,300株 |
OA(オーバーアロットメント) | 145,000株 |
当選株数合計 | 1,112,300株 |
想定時価総額 | 46.06億円 |
吸収金額 | 15.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
プライム・ストラテジー(5250)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
中村 けん牛(代表取締役) | 56.73% | 180日間 |
中村 八千代 | 23.64% | 180日間 |
(株)エアトリ | 3.71% | 180日間 |
大島 義裕 | 1.93% | 180日間 |
渡部 直樹 | 1.82% | |
中村 順子 | 1.50% | 180日間 |
(株)イントラスト | 1.19% | 180日間 |
フィンテック グローバル(株) | 1.19% | 180日間 |
相原 知栄子 | 1.03% | 180日間 |
萩原 崇 | 1.00% |
プライム・ストラテジー(5250)の事業内容
画像出典:プライム・ストラテジー
プライム・ストラテジー(5250)の主な事業内容は、
超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を中心とした製品群「KUSANAGI Stack」の開発・提供、「KUSANAGI Stack」を用いたWebサーバの構築・保守運用サービス、高速化技術や出願済み知的財産のライセンス提供を行っています。
画像出典:プライム・ストラテジー/目論見書
プライム・ストラテジー(5250)の業績
プライム・ストラテジー(5250)の業績について。
売上は停滞気味ですが、直近の利益が伸びています。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約534百万円、
経常利益は197百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
プライム・ストラテジー(5250)の経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:プライム・ストラテジー/目論見書
プライム・ストラテジー(5250)の経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:プライム・ストラテジー/目論見書
プライム・ストラテジー(5250)の上場初日における好材料と悪材料
プライム・ストラテジー(5250)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
プライム・ストラテジー(5250)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
吸収金額が小さめ(15.4億円)なのも好材料と言えます。
プライム・ストラテジー(5250)の上場初日における悪材料
上場初日における悪材料は特にありませんが、
東証グロース市場に比べると、東証スタンダード市場への上場は不人気です。
プライム・ストラテジー(5250)の上場初日の初値予想
プライム・ストラテジー(5250)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,390円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,200円 |
気配値の下限価格 | 1,043円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
東証スタンダード市場への上場で
想定時価総額が46.06億円で、
吸収金額は15.4億円です。
事業内容的にはそれほど目新しさはありませんが、
約一ヶ月ぶりのIPO(単独上場)で需給が絞られています。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっており、初値形成後の大きな売り圧力は低そうです。
単独のIPO上場ということで注目も集まり、
上場初日の初値は上昇(公開価格以上)が期待できると予想します。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,278.80円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,278.80円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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プライム・ストラテジー(5250)のIPOセカンダリー投資 まとめ
プライム・ストラテジー(5250)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上は停滞気味だが直近の利益が伸びている
- IPOでは人気化しやすいIT関連企業
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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