(木)に東証グロース市場に上場する「プログリット(9560)」。
プログリット(9560)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
プログリット(9560)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
業績 | 2.5 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 4.5 |
プログリット(9560)のIPO詳細
企業名 | 株式会社プログリット |
企業ホームページ | https://www.progrit.co.jp/ |
銘柄コード | 9560 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 | 大和証券 |
上場日 | 2022年9月29日(木) |
公募価格 | 730円 |
公募株数 | 394,300株 |
売出し株数 | 501,500 |
OA(オーバーアロットメント) | 134,300株 |
当選株数合計 | 1,030,100株 |
想定時価総額 | 28.0億円 |
吸収金額 | 7.5億円 |
プログリット(9560)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
岡田 祥吾(代表取締役) | 26.93% | 180日間 |
(株)SO | 22.35% | 180日間 |
(株)HOHETO | 12.20% | 180日間 |
山碕 峻太郎 | 11.83% | 180日間 |
畑 芳広 | 8.91% | 180日間 |
瀧本 哲功 | 3.44% | 180日間 |
菊嶋 宏 | 2.22% | 180日間 |
KSK Angel Fund LLC | 1.60% | 180日間 |
島田 亨 | 1.20% | 180日間 |
(株)シグマクシス・インベストメント | 0.85% |
プログリット(9560)の事業内容
画像出典:プログリット
プログリット(9560)の主な事業内容は、
英語コーチングサービス、サブスクリプション型英語学習サービスの提供を行っています。
一人ひとりにカスタマイズした専用カリキュラムで、
専属のコンサルタントが短期集中で英語力を向上させる英語コーチングサービスを提供しています。
画像出典:プログリット/目論見書
プログリット(9560)の業績
プログリット(9560)の業績について。
業績にはブレがあり、前期は赤字になっています。
売上はやや頭打ち感が見られます。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約1,646百万円、
経常利益236百万円を達成しており今期は黒字の見通しです。
画像出典:kabutan
プログリット(9560)の業績推移は次のとおりです。
画像出典:プログリット/目論見書
画像出典:プログリット/目論見書
プログリット(9560)の上場初日における好材料と悪材料
プログリット(9560)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
プログリット(9560)の上場初日における好材料
吸収金額が小さく、
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
プログリット(9560)の上場初日における悪材料
業績の頭打ち感があり、
事業内容的にも将来的な成長性がイメージしにくいように感じます。
また、プログリット(9560)が上場する日は
ポーターズ(5126)も上場予定なので資金分散しやすいです。
プログリット(9560)の上場初日の初値予想
プログリット(9560)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
730円 | 1,679円 | 548円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公開価格が低く初値上昇が期待できそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が28.0億円で、
吸収金額は7.5億円です。
吸収金額が小さく公開価格も低いので、
それなりに買いが集まりそうです。
これといったアピールポイントもなく
IPO銘柄としての魅力には欠けますが、
主要な大株主にはロックアップがかかっており、
大きな売り圧力はなさそうです。
この日はポーターズ(5126)も上場するので
資金分散するのは否めませんが、
公開価格が低い分、多少の上昇は期待できそうです。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の671円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
ポーターズ(5126)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ポーターズ(5126)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績にブレがあり売上の頭打ち感がある
- 前期は赤字だが今期は黒字の見通し
- 主要な大株主には180日のロックアップがかかっている
- IPO銘柄としての魅力に欠ける
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。