(水)に東証グロース市場に上場する「スカイマーク(9204)」。
「スカイマーク(9204)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
スカイマーク(9204)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 2 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 3 |
スカイマーク(9204)のIPO詳細
企業名 | スカイマーク株式会社(英訳名 Skymark Airlines Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.skymark.co.jp/ja/ |
銘柄コード | 9204 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 空運業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年11/28(月)~12/2(金) |
仮条件 | 1,150~1,170円 |
上場日 | 2022年12月14日(水) |
公募価格 | 1,170円 |
購入申込期間 | 2022年12/6(火)~12/9(金) |
公募株数 | 13,043,400株 |
売出し株数 | 14,746,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 4,168,400株 |
当選株数合計 | 31,957,800株 |
想定時価総額 | 705.8億円 |
吸収金額 | 373.9億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
スカイマーク(9204)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
インテグラル2号投資事業有限責任組合 | 42.93% | 180日間 |
UDSエアライン投資事業有限責任組合 | 33.40% | 180日間 |
ANAホールディングス(株) | 16.50% | 180日間 |
Integral Fund II(A)L.P | 4.75% | 180日間 |
インテグラル2号SS投資事業有限責任組合 | 2.42% |
スカイマーク(9204)の事業内容
画像出典:スカイマーク
スカイマーク(9204)の主な事業内容は、定期航空運送事業などを行っています。
スカイマーク(9204)の事業の特徴は次のとおりです。
画像出典:スカイマーク/目論見書
スカイマーク(9204)の業績
スカイマーク(9204)の業績について。
新型感染症の影響も終わりが見えてきており、業績は回復基調にあると言えそうです。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約40,568百万円、
経常利益は4,096百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
スカイマーク(9204)の業績等の推移は次のとおりです。
画像出典:スカイマーク/目論見書
スカイマーク(9204)の上場初日における好材料と悪材料
スカイマーク(9204)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
スカイマーク(9204)の上場初日における好材料
企業としての知名度が高いです。
スカイマーク(9204)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、IPOでは不人気の再上場案件です。
一部の大株主(VC)にはロックアップ条項がありません。
この日は大栄環境(9336)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
スカイマーク(9204)の上場初日の初値予想
スカイマーク(9204)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,170円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,691円 |
気配値の下限価格 | 878円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
マイナス要素が多く厳しいIPOになりそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が705.8億円で、
吸収金額は373.9億円です。
スカイマークは2015年に上場を廃止してからの再上場となり、非常に大型のIPOです。
残念ながら知名度以外のプラス要素がなく、IPOで再上場案件は不人気です。
この日は大栄環境(9336)も上場するので、資金分散しやすいことを考えても厳しいIPOと言えそうです。
一部の大株主(VC)にはロックアップ条項がなく、初値形成後は大きな売り圧力になると思われます。
上場初日の初値は、公募割れのリスクがありそうです。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,093.95円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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スカイマーク(9204)のIPOセカンダリー投資 まとめ
スカイマーク(9204)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 公開株数が非常に多い
- 業績は回復基調
- 今回のIPOは再上場
- 一部の大株主(VC)にはロックアップ条項がない
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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