(木)に東証グロース市場に上場する「スマートドライブ(5137)」。
「スマートドライブ(5137)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
スマートドライブ(5137)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3.5 |
---|---|
業績 | 2 |
公開株数 | 2.5 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 1.5 |
スマートドライブ(5137)のIPO詳細
企業名 | 株式会社スマートドライブ(SmartDrive inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://smartdrive.co.jp/ |
銘柄コード | 5137 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年11/30(水)~12/6(火) |
仮条件 | 1,260円 ~ 1,320円 |
上場日 | (木) |
公募価格 | 1,320円 |
購入申込期間 | 2022年12/8(木)~12/13(火) |
公募株数 | 223,400株 |
売出し株数 | 1,231,500株 |
OA(オーバーアロットメント) | 218,200株 |
当選株数合計 | 1,673,100株 |
想定時価総額 | 79.7億円 |
吸収金額 | 22億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
スマートドライブ(5137)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)OMU | 46.78% | 180日間 |
(株)INCJ | 11.87% | |
TJ2015.FUND LP | 7.13% | 90日間 1.5倍 |
Monoful Pte. Ltd. | 6.24% | 90日間 1.5倍 |
ANRI1号投資事業有限責任組合 | 5.20% | 90日間 1.5倍 |
加藤 雅之 | 3.41% | 180日間 |
住友商事(株) | 2.19% | 180日間 |
田中 基博 | 2.11% | 180日間 |
アクサ損害保険(株) | 1.95% | |
三菱UFJキャピタル5号投資事業有限責任組合 | 1.95% | 90日間 1.5倍 |
スマートドライブ(5137)の事業内容
画像出典:スマートドライブ
スマートドライブ(5137)の主な事業内容は、
モビリティデータを活用した各種サービスの提供を行っています。
スマートドライブ(5137)の事業内容は次のとおりです。
画像出典:スマートドライブ/目論見書
スマートドライブ(5137)の事業の強みと成長戦略は次のとおりです。
画像出典:スマートドライブ/目論見書
スマートドライブ(5137)の保険会社との取組事例は次のとおりです。
画像出典:スマートドライブ/目論見書
スマートドライブ(5137)の業績
スマートドライブ(5137)の業績について。
売上高は着実に伸びていますが、未だ赤字が続いております。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約891百万円、
経常損失は△227百万円となっています。
画像出典:スマートドライブ/目論見書
スマートドライブ(5137)の経営指標等(連結)の推移は次のとおりです。
画像出典:スマートドライブ/目論見書
スマートドライブ(5137)の経営指標等(単独)の推移は次のとおりです。
画像出典:スマートドライブ/目論見書
スマートドライブ(5137)の上場初日における好材料と悪材料
スマートドライブ(5137)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
スマートドライブ(5137)の上場初日における好材料
事業内容がモビリティデータの分析・解析など、ビッグデータを活用した車両にかかわる各種業務のDX化ということで、IPOでは人気化しやすいと思います。
スマートドライブ(5137)の上場初日における悪材料
売上は伸びているものの、経常損失が続いております。
公開価格の1.5倍でロックアップが外れる大株主がいます。
この日はAnyMind Group(5027)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
スマートドライブ(5137)の上場初日の初値予想
スマートドライブ(5137)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,320円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,040円 |
気配値の下限価格 | 990円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
そこそこ注目されそうなIPO
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が79.7億円で、
吸収金額は22億円です。
経常損失が続いていますが、
スズキやホンダなど日本を代表する大手企業との取引実績があり、
事業内容的にも今後の成長が期待できそうです。
12月はIPOラッシュで資金分散が否めませんが、そこそこ注目されそうなIPOです。
公開価格がいくらになるのか気になるところですが、
公開価格の1.5倍でロックアップが外れる大株主がいるので、初値形成後は売り圧力になると思われます。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,214円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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スマートドライブ(5137)のIPOセカンダリー投資 まとめ
スマートドライブ(5137)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPOでは人気化しやすいビッグデータを活用したDX関連銘柄
- 売上高は伸びているが経常損失が続いている
- 公開価格の1.5倍でロックアップが外れる大株主がいる
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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