(木)に東証グロース市場に上場する「スマサポ(9342)」。
「スマサポ(9342)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
スマサポ(9342)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 5 |
上場日程 | 3.5 |
ロックアップ | 5 |
スマサポ(9342)のIPO詳細
企業名 | 株式会社スマサポ(Sumasapo Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.sumasapo.co.jp/ |
銘柄コード | 9342 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年12/13(火)~12/19(月) |
仮条件 | 720円 ~ 800円 |
上場日 | (木) |
公募価格 | 800円 |
購入申込期間 | 2022年12/21(水)~12/26(月) |
公募株数 | 150,000株 |
売出し株数 | 140,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 43,500株 |
当選株数合計 | 333,500株 |
想定時価総額 | 18.8億円 |
吸収金額 | 2.6億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
スマサポ(9342)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)CABO DA ROCA | 33.31% | 180日間 |
太田 卓利 | 24.59% | 180日間 |
大東建託パートナーズ(株) | 5.90% | 180日間 |
Hamagin DG Innovation投資事業有限責任組合 | 4.92% | 90日間 |
小田 慎三(代表取締役) | 4.31% | 180日間 |
(株)DGベンチャーズ | 2.95% | 90日間 |
藤井 裕介 | 2.84% | 180日間 |
太田 玲 | 2.66% | 180日間 |
NEXT ONE有限責任事業組合 | 2.18% | 90日間 |
みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合 | 2.17% | 90日間 |
スマサポ(9342)の事業内容
画像出典:スマサポ
スマサポ(9342)の主な事業内容は、
不動産管理業界に向けた複数ソリューション提供と入居者アプリを行っています。
画像出典:スマサポ/目論見書
入居者アプリ「totono」の概要は次の通りです。
画像出典:スマサポ/目論見書
スマサポ内覧サービス「SKB」の概要は次の通りです。
画像出典:スマサポ/目論見書
家賃保証サービス「sumai保証」の概要は次の通りです。
画像出典:スマサポ/目論見書
スマサポ(9342)の業績
スマサポ(9342)の業績について。
売上は伸びているものの、やや頭打ち感が見られます。
画像出典:kabutan
スマサポ(9342)の経営指標等の推移は次の通りです。
第3四半期時点で売上約1,570百万円、
経常利益は41百万円を達成しています。
画像出典:スマサポ/目論見書
スマサポ(9342)の上場初日における好材料と悪材料
スマサポ(9342)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
スマサポ(9342)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間と90日間のロックアップがかかっています。
公開株数が少なく想定価格が低いのも上場初日においては好材料と言えます
スマサポ(9342)の上場初日における悪材料
上場初日における悪材料は、特にありません。
スマサポ(9342)の上場初日の初値予想
スマサポ(9342)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 800円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,840円 |
気配値の下限価格 | 600円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が18.8億円で、
吸収金額は2.6億円です。
2022年最後のIPOで、吸収金額が小さく公開株数も少ない(50万株以下)です。
事業内容に目新しさはないものの、この日は単独の上場で需給が絞られています。
主要な大株主のロックアップも完璧で、初値形成後の売り圧力も低いでしょう。
2022年最後のIPOということもあり、ご祝儀相場的な盛り上がりにもなりやすいと思われます。
上場初日の初値は上昇(公開価格以上)が期待できると予想します。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は736円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の736円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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スマサポ(9342)のIPOセカンダリー投資 まとめ
スマサポ(9342)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 2022年最後のIPO
- 売上は伸びているがやや頭打ち感が見られる
- 主要な大株主には180日間と90日間のロックアップがかかっている
- 公開株数が少ない
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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