【IPOセカンダリー投資】ティムス(4891) 上場初日の初値予想

(火)に東証グロース市場に上場する「ティムス(4891)」。

ティムス(4891)の事業内容や

上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、

初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。

IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。

この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。

ティムス(4891)のIPOセカンダリー評価

事業内容 2.5
業績 1
公開株数 1
上場日程 3.5
ロックアップ 5
IPOセカンダリー評価:13/25

ティムス(4891)のIPO詳細

企業名 株式会社ティムス(TMS Co., Ltd.)
企業ホームページ https://www.tms-japan.co.jp/ja/index.html
銘柄コード 4891
市場 東証グロース
業種 医薬品
主幹事 SMBC日興証券
上場日 2022年11月22日(火)
公募価格 670円
公募株数 3,432,800株
売出し株数 298,500株
OA(オーバーアロットメント) 559,600株
当選株数合計 4,290,900株
想定時価総額 244.8億円
吸収金額 28.7億円
  • ※想定時価総額は公開価格で計算
  • ※吸収金額は当選株数合計で計算

ティムス(4891)の主要株主とロックアップ

株主名 比率 ロックアップ
大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合 12.22% 180日間
三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合 10.94% 180日間
THVP-1号投資事業有限責任組合 8.22% 180日間
ニッセイ・キャピタル9号投資事業有限責任組合 7.66% 180日間
ニッセイ・キャピタル7号投資事業有限責任組合 6.64% 180日間
Xseed High Growth 投資事業有限責任組合 6.61% 180日間
MSIVC2016V投資事業有限責任組合 4.46% 180日間
蓮見 惠司 4.38% 180日間
(株)新日本科学 4.05% 180日間
ニッセイ・キャピタル10号投資事業有限責任組合 3.77% 180日間

ティムス(4891)の事業内容

ティムス(4891)の事業内容画像出典:ティムス

ティムス(4891)の主な事業内容は、医薬品、医薬部外品、医薬品原材料、医療用機器および医療用消耗品の研究および開発を行っています。

東京農工大学発酵学研究室の創薬型バイオベンチャーです。

ティムス(4891)の事業モデルは次のとおりです。

ティムス(4891)の事業モデル画像出典:ティムス/目論見書

ティムス(4891)の業績

ティムス(4891)の業績について。

業績の振れ幅が大きく安定感に欠けます。

事業内容的にも、しばらくはこのような業績が続くように思います。

ティムス(4891)の業績画像出典:kabutan

第2四半期時点の経常利益は△469百万円の赤字となっています。

ティムス(4891)の第2四半期時点の業績画像出典:kabutan

ティムス(4891)の経営指標等の推移は次のとおりです。

ティムス(4891)の経営指標等の推移画像出典:ティムス/目論見書

ティムス(4891)の上場初日における好材料と悪材料

ティムス(4891)のIPOセカンダリー投資を考える上で、

上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。

ティムス(4891)の上場初日における好材料

主要な大株主には180日のロックアップがかかっています。

公開価格が低い(670円)のも好材料といえます。

ティムス(4891)の上場初日における悪材料

公開株数が多く、前期は赤字です。

業績を見ても分かる通り、バイオベンチャーは先行きが不透明な部分が多く、IPOでは評価されにくいです。

ティムス(4891)の上場初日の初値予想

ティムス(4891)の

上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。

公募価格 気配値の上限価格 気配値の下限価格
670円 1,541円 503円

上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。

  • 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
  • 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍

好材料と悪材料を踏まえ、

上場初日の初値をざっくりと予想してみます。

公開株数が非常に多く上値が重くなりそう

東証グロース市場への上場で

想定時価総額が244.8億円で、

吸収金額は28.7億円です。

吸収金額が大きく公開株数が多いIPOです。

しかし公開価格は低く、株主による大きな売り圧力はなさそうなので、多少の上値余地はありそうです。

公開価格は超えると思いますが、

上場初日の初値は小幅な上昇にとどまりそうです。

初値が公募割れの場合、

シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、

引受価額の616円あたりで寄り付く可能性があります。

シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。

シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。

本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。

シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。

予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。

実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。

ティムス(4891)のIPOセカンダリー投資 まとめ

ティムス(4891)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。

  • 東京農工大学発酵学研究室の創薬型バイオベンチャー
  • 主要な大株主には180日のロックアップがかかっている
  • 業績の振れ幅が大きい
  • 公開株数が多い
  • 上場市場は東証グロース

最後まで読んでいただきありがとうございました。

関連記事

IPO投資は投資経験などに関係なく、当選すれば誰でも利益が出やすいので人気があります。 この記事ではIPO投資に限定して、主な証券会社の比較をしてみます。 比較する証券会社は次の通りです 比較対象の証券会社 S[…]

IPOにおすすめの証券会社比較ランキング

資金不要でIPOに参加できる証券会社ランキング

  • ネット配分の70%が完全平等抽選の松井証券
    4

    松井証券

    近年はIPO銘柄の取扱数が急増している松井証券。

    主幹事実績はないものの、IPOの事前入金が不要でネット配分の70%は一人一票の完全平等抽選です。

    大手証券会社に比べると口座開設数が少なめなのもIPOではメリットといえます。IPO投資をするなら口座開設しておきたい証券会社です

    IPO銘柄取扱数
    (2021年度)
    56銘柄
    主幹事数
    (2021年度)
    0
    口座数 138万口座以上
    前受金(事前資金) 不要
    入金タイミング 購入申込時(当選の場合)
    抽選方法 完全平等抽選
    裁量配分
    ネット配分 70%(完全平等抽選)
    30%(裁量配分)
  • ネット配分の10%が完全平等抽選の岡三オンライン
    3.5

    岡三オンライン

    岡三オンラインは岡三証券グループなので、岡三証券が主幹事・幹事のIPO銘柄は岡三オンラインでも扱られます。

    IPOの事前入金が不要で、ネット配分100%のうち10%以上が完全平等抽選で、90%以下は取引実績などにより優遇されるステージ制優遇抽選となります。口座開設数が少ないのも好材料です。

    IPO銘柄取扱数
    (2021年度)
    47銘柄
    主幹事数
    (2021年度)
    0
    口座数 30万口座以上
    前受金(事前資金) 不要
    入金タイミング 購入期間前(当選の場合)
    抽選方法 完全平等抽選
    ステージ制優遇抽選
    ネット配分 10%(完全平等抽選)
    90%以下(ステージ制優遇抽選)
  • IPOの取扱いが急拡大中のSBIネオトレード証券
    3

    ライブスター証券 証券オンライントレード

    SBIグループに入りIPOの取扱いが急拡大中のSBIネオトレード証券。

    SBIネオトレード証券はSBI証券からの委託販売が多くなりやすく、2021年は21銘柄のIPOを取り扱っています。

    IPOの事前入金が不要で、ネット配分の10%が完全平等抽選で、90%は取引実績などにより優遇されるステージ制優遇抽選となります。

    キャンセル時のペナルティもありません。

    IPO銘柄取扱数
    (2021年度)
    21銘柄
    主幹事数
    (2021年度)
    0
    口座数 非公開
    前受金(事前資金) 不要
    入金タイミング 購入申込時(当選の場合)
    抽選方法 完全平等抽選
    ステージ制優遇抽選
    ネット配分 10%(完全抽選)
    90%(ステージ制抽選)
  • 主幹事実績が豊富な野村證券
    2.5

    野村證券

    業界トップクラスの主幹事実績を誇る野村證券。

    ネット配分は10%と低いですが、事前資金不要でIPOの抽選方式は一人一票の平等抽選方式です。

    IPO銘柄取扱数
    (2021年度)
    64銘柄
    主幹事数
    (2021年度)
    28
    口座数 530万口座以上
    前受金(事前資金) 不要
    入金タイミング 購入申込前
    抽選方法 一人一票制(平等抽選方式)
    ネット配分 10%:完全平等抽選

PR広告
松井証券

IPO抽選時の資金が不要!

松井証券はIPO抽選時の事前資金(前受金)が不要です!25歳以下の株式取引手数料(現物・信用)が無料!1日の約定代金合計50万円以下の株式取引手数料、「一日信用取引」の手数料も無料です!資産運用をトータルでサポートする「ロボアドバイザー」が無料で利用できるなど、投資ツールも充実しています。