(月)に東証グロース市場に上場する「トリドリ(9337)」。
「トリドリ(9337)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
トリドリ(9337)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
---|---|
業績 | 2 |
公開株数 | 4.5 |
上場日程 | 3.5 |
ロックアップ | 2.5 |
トリドリ(9337)のIPO詳細
企業名 | 株式会社トリドリ(toridori Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://toridori.co.jp/ |
銘柄コード | 9337 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年12/2(金)~12/8(木) |
仮条件 | 1,450円 ~ 1,500円 |
上場日 | (月) |
公募価格 | 1,500円 |
購入申込期間 | 2022年12/12(月)~12/15(木) |
公募株数 | 283,000株 |
売出し株数 | 149,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 64,800株 |
当選株数合計 | 496,800株 |
想定時価総額 | 46.4億円 |
吸収金額 | 7.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
トリドリ(9337)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
中山 貴之(代表取締役) | 36.41% | 180日間 |
コタエル信託(株) | 9.73% | 180日間 |
Global Catalyst Partners Japan2号投資事業有限責任組合 | 5.78% | |
国本 貴志 | 5.60% | 180日 |
樹神 秀和 | 5.54% | 180日 |
三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合 | 4.12% | 90日間 2倍 |
日本郵政キャピタル(株) | 3.67% | 90日間 2倍 |
(株)セレス | 3.49% | 90日間 2倍 |
(株)Donuts | 3.24% | |
三宮 翔太 | 3.08% | 180日 |
トリドリ(9337)の事業内容
画像出典:トリドリ
トリドリ(9337)の主な事業内容は、
インフルエンサーと企業をマッチングするマーケティングプラットフォームサービス「toridori base」をはじめとしたインフルエンサーマーケティングサービスの開発・提供を行っています。
画像出典:トリドリ/目論見書
トリドリ(9337)の強みと成長戦略は次の通りです。
画像出典:トリドリ/目論見書
トリドリ(9337)の業績
トリドリ(9337)の業績について。
売上高が急拡大しておりますが、先行投資で赤字も拡大しています。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約1,444百万円、
経常損失は△316百万円となっています。
画像出典:kabutan
トリドリ(9337)の経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:トリドリ/目論見書
トリドリ(9337)の経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:トリドリ/目論見書
トリドリ(9337)の上場初日における好材料と悪材料
トリドリ(9337)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
トリドリ(9337)の上場初日における好材料
事業内容がインフルエンサーマーケティングサービスの開発・提供ということで、IPOでは注目を集めそうです。
公開株数が少ないのも好材料と言えます。
トリドリ(9337)の上場初日における悪材料
この日は単独の上場ですが、12月はIPOラッシュで資金分散しやすく上場スケジュールはマイナス材料です。
ロックアップ条項がない株主と、公開価格の2倍でロックアップが外れる株主がいます。
トリドリ(9337)の上場初日の初値予想
トリドリ(9337)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,500円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,450円 |
気配値の下限価格 | 1,125円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値高騰が期待できそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が46.4億円で、
吸収金額は7.4億円です。
公開株数が少なく、事業内容的にも人気化しそうなIPOです。
12月はIPOラッシュで資金分散が否めませんが、この日は単独の上場なので資金も集まりやすくなるでしょう。
上場初日の初値は上昇が期待できそうです。
初値形成後は一部大株主の売り圧力に警戒ですが、売り圧力をこなしての株価上昇もありそうです。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,380円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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トリドリ(9337)のIPOセカンダリー投資 まとめ
トリドリ(9337)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上高が急拡大しているが先行投資で赤字も拡大
- IPOで人気化しそうな事業内容
- ロックアップ条項がない株主と公開価格の2倍で外れる株主がいる
- 公開株数が少ない
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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