(木)に東証グロース市場に上場する「W TOKYO(ダブルトウキョウ)9159」。
「W TOKYO(ダブルトウキョウ)9159」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
W TOKYO(9159)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 4 |
上場日程 | 3.5 |
ロックアップ | 3.5 |
W TOKYO(9159)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 W TOKYO(W TOKYO Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://w-tokyo.co.jp/ |
銘柄コード | 9159 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年6/13(火)~6/19(月) |
仮条件 | 2,870円 ~ 3,000円 |
上場日 | (木) |
公開価格 | 3,000円 |
購入申込期間 | 2023年6/21(水)~6/26(月) |
公募株数 | 120,000株 |
売出し株数 | 319,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 65,800株 |
当選株数合計 | 504,800株 |
想定時価総額 | 77.6億円 |
吸収金額 | 15.1億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
W TOKYO(9159)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
村上 範義(代表取締役) | 28.10% | 90日間 |
(株)ディー・エル・イー | 15.20% | 90日間 |
帝都インベストメンツ投資事業有限責任組合 | 8.91% | 90日間 1.5倍 |
(株)マイナビ | 6.50% | 90日間 |
(株)ベクトル | 5.30% | 90日間 |
(株)電通グループ | 5.30% | |
(株)トランザクション | 5.30% | 90日間 |
カルチュア・エンタテインメント(株) | 5.30% | 90日間 |
片山 晃 | 4.88% | 90日間 |
(株)ジェイ・ストーム | 2.88% | 90日間 |
W TOKYO(9159)の事業内容
画像出典:W TOKYO
W TOKYO(9159)の主な事業内容は、
TOKYO GIRLS COLLECTIONのブランドを活用したブランディング・コンテンツプロデュース事業を行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:W TOKYO/目論見書
W TOKYO(9159)の成長ドライバーは次の通りです。
画像出典:W TOKYO/目論見書
W TOKYO(9159)の業績
W TOKYO(9159)の業績について。
新型感染症の影響で直近の売上は低迷していますが、業績は回復基調です。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約3,221百万円、
経常利益は725百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
W TOKYO(9159)の経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:W TOKYO/目論見書
W TOKYO(9159)の上場初日における好材料と悪材料
W TOKYO(9159)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
W TOKYO(9159)の上場初日における好材料
TOKYO GIRLS COLLECTIONは知名度が高いのでIPOでは注目を集めそうです。
6月はIPOラッシュですが、この日は単独の上場予定で、公開株数が少なめなのも好材料といえるでしょう。
W TOKYO(9159)の上場初日における悪材料
持ち株比率の高い一部株主(VC)のロックアップが1.5倍で外れます。
W TOKYO(9159)の上場初日の初値予想
W TOKYO(9159)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 3,000円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 6,900円 |
気配値の下限価格 | 2,250円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は多少の上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:77.6億円(仮条件の上限価格で計算)
- 吸収金額:15.1億円(仮条件の上限価格で計算)
- 当選株数合計:504,800株
TGC(東京ガールズコレクション)のブランドを活用したブランディング・コンテンツプロデュース事業を展開する「W TOKYO(9159)」のIPO。
著名個人投資家の片山 晃さん(4.88%保有)をはじめ、芸能関係からは秋元 康さん(0.28%保有)や幻冬舎社長の見城 徹さん(0.28%保有)、レオス・キャピタルワークスの藤野英人さん(0.21%保有)も株主として名を連ねています。
吸収金額はそれなりにありますが、公開株数は少なめです。
IPOラッシュ真っ只中で、どれだけ買いが集まるかはわかりませんが、多少の上昇(公開価格以上)は期待できると予想します。
持ち株比率の高い一部株主(VC)のロックアップが1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力は要警戒といったところでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は2,760円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の2,760円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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W TOKYO(9159)のIPOセカンダリー投資 まとめ
W TOKYO(9159)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 新型感染症で低迷していた業績が回復基調
- TOKYO GIRLS COLLECTIONのブランドを活用した事業展開
- 一部株主(VC)のロックアップが1.5倍で外れる
- 公開株数が少なめ
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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