2024年6月5日(水)に東証グロース市場に上場を予定している「アストロスケールホールディングス(186A)」。
「アストロスケールホールディングス(186A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
アストロスケールホールディングス(186A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 5 |
---|---|
業績 | 1 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 5 |
アストロスケールホールディングス(186A)のIPO詳細
企業名 | 株式会社アストロスケールホールディングス(Astroscale Holdings Inc.) |
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企業ホームページ | https://astroscale.com/ja/ |
銘柄コード | 186A |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年5/20(月) ~ 5/24(金) |
仮条件 | 750円 ~ 850円 |
公開価格 | 850円 |
上場日 | 2024年6月5日(水) |
購入申込期間 | 2024年5/28(火) ~ 5/31(金) |
公募株数 | 20,833,300株 |
売出し株数 | 2,760,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 3,124,900株 |
当選株数合計 | 26,718,200株 |
想定時価総額 | 804.2億円 |
吸収金額 | 192.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
アストロスケールホールディングス(186A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
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岡田 光信(代表取締役) | 26.78% | 180日間 |
(株)INCJ | 16.53% | 180日間 |
ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合 | 4.27% | 180日間 |
(株)グーニーズ | 3.14% | 180日間 |
ASエースタート1号投資事業有限責任組合 | 2.86% | 180日間 |
三菱電機(株) | 2.57% | 180日間 |
ブラッカビー・クリストファー | 2.54% | 180日間 |
スペース・エースタート1号投資事業有限責任組合 | 2.52% | 180日間 |
日本グロースキャピタル投資法人 | 2.45% | 180日間 |
THE FUND投資事業有限責任組合 | 1.92% | 180日間 |
アストロスケールホールディングス(186A)の事業内容
画像出典:アストロスケールホールディングス
アストロスケールホールディングス(186A)の主な事業内容は、スペースデブリ除去や人工衛星寿命延長、点検・観測などの軌道上サービス事業を行っています。
アストロスケールホールディングス(186A)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:アストロスケールホールディングス/目論見書
アストロスケールホールディングス(186A)の各軌道上サービスと事業展開スケジュールは以下の通りです。
画像出典:アストロスケールホールディングス/目論見書
アストロスケールホールディングス(186A)のグローバル展開と多様性は以下の通りです。
画像出典:アストロスケールホールディングス/目論見書
アストロスケールホールディングス(186A)の業績
アストロスケールホールディングス(186A)の業績について。
2024年4月期は第3四半期時点で売上1,994百万円、経常損失は▲5,824百万円となっています。
アストロスケールホールディングス(186A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:アストロスケールホールディングス/目論見書
アストロスケールホールディングス(186A)の上場初日における好材料と悪材料
アストロスケールホールディングス(186A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
アストロスケールホールディングス(186A)の上場初日における好材料
宇宙関連事業はIPOで人気化しやすく、主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
アストロスケールホールディングス(186A)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、需給関係が悪いです。
先行投資による赤字が続いており、IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向があります。
アストロスケールホールディングス(186A)の上場初日の初値予想
アストロスケールホールディングス(186A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 850円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,955円 |
気配値の下限価格 | 638円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
IPOでは人気化しやすい宇宙関連事業
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:804.2億円
- 吸収金額:192.4億円
- 当選株数合計:26,718,200株
先行投資による赤字が続いており、IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向がありますが、IPOのテーマとしては人気化しやすい宇宙関連事業です。
公開株数が非常に多く、需給関係は悪いですが主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあることなどを考えると、上場初日の初値は多少の上昇が期待できるように思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は793.47円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の793円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
アストロスケールホールディングス(186A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
アストロスケールホールディングス(186A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPOで人気化しやすい宇宙関連事業
- 公開価格は850円
- 購入単価が低い
- 公開株数が非常に多い
- 先行投資による赤字が続いている
- 主要な大株主には180日間のロックアップ
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。