賢明なる投資家

賢明なる投資家【個人投資家のバイブル】

今回は個人投資家のバイブルとも言われる名著「賢明なる投資家」をご紹介します。

投資の神様と言われている「ウォーレン・バフェット」の人生を変えたといわれるほど、バフェットはこの本に強い感銘を受けたことで知られる個人投資家向けの名著です。

時代を超えて読み継がれる投資の古典的名著

この本の初版が出版されたのが1949年なので、約70年もの時代を超えて読み継がれている投資本です。(翻訳版は1972年の改訂第4版を翻訳したものです)

もちろん当時はネット証券などなかったし、おそらく個人投資家向けのインデックス投資もなっかと思います。そのような時代背景を理解して読まないと解釈が難しい部分もあります。

原文はそのままで、現代に合わせた注釈がついた「新・賢明なる投資家(上・下巻)」もあるので、これから読む人は、そちらの方が良いかもしれません。

また、ここ数年はグロース株投資が人気ですが、この本は絶賛人気低迷中のバリュー株投資向けの本です。そのことは理解しておいた方がいいです。

しかしバリュー投資に興味がなくても、この本は個人投資家のバイブルと言われるだけあって、時代に左右されない投資の本質が詰まっているので、とても参考になると思います。

私も最近はバリュー株に投資することが少なくなりましたが、読み返す度に気付きがあり、投資が何たるかを再認識させられます。

投資初心者の方には少し難しい部分もあると思いますが、何度読み返しても本当に良い本です。

「投資」と「投機」の違いや、一般投資家のための証券分析など、本の著者「ベンジャミン・グレアム」の普遍的な投資哲学が詰め込まれています

投資と投機の違い

著者はこの本の中で「投資」と「投機」を明確に区別していて、この違いをしっかり示しています。

特に投資を始めて間もない方にとっては、「投資」と「投機」の違いを理解することが最も大事と言ってもいいかもしれません。

この本に書かれている「投資家」と「投機家」の定義を抜粋します。

投資とは、詳細な分析に基づいて行うものであり、元本を保全して、適切なリターンを上げることと定義する。この条件を満たさないものを投機と呼ぶ。

投資家と投機家の最も現実的な相違は、その人が市場変動に対してどのような態度で臨むかという点である。

「投機家の最大の関心事は、株価の変動を予測してそれによって利益を得ることである」

「投資家の最大の関心は、適切な価格で取得して保有することである」

出典:賢明なる投資家/投資と投機

「投資」と「投機」は“似て非なるもの”だということが、わかりやすく表現されていると思います。

自分がやっている(またはやろうとしている)のは、投資なのか投機なのかをしっかり理解して、堅実な投資をしようね!と言うのがこの本の重要なトピックになっています。

防衛的投資家と積極的投資家

この本では投資家を「防衛的投資家」と「積極的投資家」の2つのタイプに分けています。

  • 防衛的な投資家と=安全かつシンプルな投資を好む人
  • 積極的な投資家=防衛的な投資家よりも利益を望む人

それぞれのタイプの投資家が、どのように投資をするべきかが具体的に書かれていて、リスクとの向き合い方なども参考になると思います。

自分はどっちのタイプが向いているかな?という視点で読んでも面白いと思います。投資家としての自分を客観的に見ることができると思います。

本の著者「ベンジャミン・グレアム」とは

この本の著者であるベンジャミン・グレアムは、アメリカの経済学者で証券会社まで運営していたプロの投資家です。

すでに1976年に亡くなっているグレアムですが、現代でも投資家の間で知らない人がいないほど有名なのは、あの投資の神様と言われる「ウォーレン・バフェットの師匠」として知られているからでしょう。

バフェットはこの「賢明なる投資家」を読んで強い感銘を受け、当時ベンジャミン・グレアムが教鞭を取っていたコロンビア大学に進学し、投資を学びました。

ベンジャミン・グレアムの授業を受けていた生徒の中では、唯一バフェットだけがA+を与えられたほど、バフェットは優秀だったようです。

バフェットはグレアムへ「父以外で最も影響を受けた人」という賛辞を送っています。

証券分析の父」、「バリュー投資の父」、「ウォール・ストリートの最長老」などと呼ばれるグレアムですが、もともとイギリス(ロンドン)のユダヤ系家系に生まれ、1歳の時に家族と共にアメリカに移住したようです。

アインシュタインを始め、ユダヤ系の人には世界的に名を残す著名で優秀な人が多いですね。

本書と「新・賢明なる投資家」の違い

本書「賢明なる投資家」と「新・賢明なる投資家」の違いは、現代に合わせた注釈があるかないかだけです。

注釈を加えたのは、「フォーブス」誌のシニアエディターなどを務めた金融ジャーナリストのジェイソン・ツバイクという人です。

「新・賢明なる投資家」は注釈がある分、かなりページ数が多くなっているので上・下巻に分かれていますが、原文の内容自体は全く同じです。

まとめ

この本のタイトル「賢明なる投資家」からもわかるように、本書は投機家(speculator)ではなく、投資家(investor)に向けて書かれている本です。

この本が書かれた当時と現在では、時代背景なども大きく変わっているので、これから読むなら現代に合わせた注釈がついている「新・賢明なる投資家(上・下巻)」の方が分かりやすいと思います。

この本に書かれていることが理解できるようになったら、投資家としてのレベルが上がっていること間違いなしです。

このブログでは株式投資にまつわる疑問や個別株の分析など、株式投資に役立つ情報を発信しております。

おすすめの投資本も紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。