マーケットの魔術師

【株トレードにおすすめの本】伝説のトレーダーが語る成功の秘訣

今回は株トレードにおすすめの名著「マーケットの魔術師(原題は「Market Wizards」)」という本を紹介します。

マーケットの魔術師ってどんな本?

アメリカでは突出した成果を残したトレーダーは「ウィザード(魔術師)」と呼ばれて尊敬されます。

この本は当時のアメリカを代表するウィザードたちにインタビューを行い、トレードでの成功の秘訣をまとめた本です。

優れたトレーダーでもあるこの本の著者「ジャック・D・シュワッガー」さん自身が、トレーダーとして更なるレベルアップのために、アメリカのトップ・トレーダーたちに具体的な質問をしてみたかったというのが、この本を執筆する動機だったようです。

この本の初版がアメリカで刊行されたのは1989年で、インタビュー形式で語られている内容の時代背景などはかなり古いです。

アメリカの名だたる16人のトレーダーと、トレーダーの研究を続けている1人の心理学者への対話形式で綴られています。

聞き手(本の著者)が優秀なトレーダーということもあり、トレーダーならではの鋭いインタビューはとても興味深く、貴重な内容になっています。

金融商品をトレードをする全ての人が知りたいであろう、伝説のトレーダーたちの成功の秘訣が綴られた本書は、初版から数十年経った現在でも時代を超えた名著として知られています。

この本の特徴

この本の特徴は、著者自身が優秀なトレーダーだというところにあります。

トレーダー目線で語られる対話のやり取りやインタビュー時の状況などは、とても興味深く印象的です。

著者自身がトレーダーとしての疑問を素直にぶつけており、著名トレーダーの貴重な体験や成功の秘訣が引き出されています。

優秀なトレーダーが著名なトレーダーにインタビューした内容をまとめるという趣旨も、この本をおもしろくしている一つの理由だと思います。

多くのトレーダーや投資家から、長年支持されているのも納得です。

伝説のトレーダーの助言

この本には当時のアメリカを代表するトップ・トレーダーたちの貴重な助言の数々が散りばめられています。

この本に登場する伝説のトレーダーと著者の印象深いインタビューのやりとりの中から、いくつか抜粋します。

エド・スィコータ

良いトレードの要素とは何ですか。
良いトレードの要素とは、一に損切り、二に損切り、そして、三に損切りだ。もしこの3つの法則に従うならば、誰にでもチャンスはめぐってくる。
どういうトレード・ルールに従っていますか。
①損切りは早く、②利食いはじっくり、③ポジションは小さく、④躊躇なくルールに従う、⑤ルールを変えるべきときを知る。
負けるトレーダーが勝てるトレーダーに変身するには、何をしたらいいでしょうか。
負けるトレーダーが勝てるトレーダーに変身できることはほとんどない。負けるトレーダーは彼自身を変えたいと思ってはいない。それは勝てるトレーダーがやることなんだ。

出典:マーケットの魔術師/エド・スィコータ

エド・スィコータは5,000ドルでスタートした顧客の口座を、約16年間で1,500万ドル(25万%)にまで増やしたと言われるトレードの達人。

コンピュータによるシステムトレードの先駆者として、知る人ぞ知る偉大なトレーダーです。

ウィリアム・オニール

空売りはリスクが無限ということで、特に問題があるのでしょうか。
いや、私は無限のリスクはとらないから。空売りが裏目に出たら、最初の6〜7パーセントで損切りしてしまう。あらかじめいくらの損で買い戻すか決めておかなくちゃいけない。
昔からの知恵として、私のリストの最後には分散投資というものがありますが。
分散投資なんていうものは無知をヘッジするようなものだ。二、三の銘柄を保有して、それらについては何でも知っているという方がよっぽど良いね。絞りに絞った方が、とてつもないパフォーマンスの銘柄を拾うチャンスが増える。そうすればそれらの銘柄をより注意深く見ることもできるし、リスク管理上も重要なことだ。
負けが続いたらどうするのですか。
もし負けが続いて、それが自分の間違いでない場合は、市場全体が悪くなるかもしれないという合図だ。五〜六連敗したら、普通は一歩引き下がって現金にし始めるときかどうかを考えたくなる。

出典:マーケットの魔術師/ウィリアム・オニール

ウィリアム・オニールは株式投資の名著「オニールの成長株発掘法」の著者としても有名な投資家です。

この本(マーケットの魔術師)に出てくる16人のウィザードの一人、デビット・ライアンの師匠でもある。

リチャード・デニス

トレードの中で運というものはどれくらいの割合を占めているのですか。
長い目で見ればゼロだね。まったくないと思う。この業界で運が良かったので金儲けできたという人はいないと思うね。
あなたが大きなポジションをとっているとき、どういうところで自分の誤ちに気がつきますか。どういうきっかけでポジションを手仕舞うのですか。
トレードをした後一〜二週間たっても損が出ている場合、明らかに間違っている。相当な時間が経過しているにもかかわらず、損益分岐点の辺りにいる場合もたぶん間違っているだろう。
初心者のトレーダーに与える助言として何が一番重要ですか。
小さくトレードしなさい。なぜなら、初めのうちはそれ以上悪くなり得ないほど出来が悪いからだ。自分のミスから勉強しなさい。自分の資金の日々の増減に振り回されてはいけない。一回一回のトレードの結果が持つランダムな性格ではなく、自分が正しいことをやっているかどうかに焦点を当てなさい。

出典:マーケットの魔術師/リチャード・デニス

リチャード・デニスは400ドルの元手を約2億ドルにした伝説のトレーダー。

高校時代からの友人であるウィリアム・エックハートと「成功する優秀なトレーダーは育成することができるか」という議論から始めた、トレーダー養成プログラム「タートルズ」の創設者としても有名です。

株トレードにおすすめの本

マーケットの魔術師 Market Wizards
エド・スィコータ、ウィリアム・オニール、リチャード・デニスのインタビューから、ほんの一部を粋しましたが、このような具体的な質問に対するトップ・トレーダーたちの貴重な意見の数々がまとめられています。

偉大なトレーダーたちが、いかに自分のトレードスタイルで突出した成果を残したのかをまとめた本書はベストセラーとなり、その後「マーケットの魔術師シリーズ」として同じ著者の本が4冊出版されてます。

今回紹介したのはシリーズの中でも特に人気が高い通称「青本」と呼ばれる記念すべきシリーズ第1作目です。

伝説のトレーダーたちの貴重な助言が参考になる、株トレードにおすすめの本です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

以下はこの本のインタビューを受けた16人のトレーダー(マーケットの魔術師)です。

  • マイケル・マーカス
  • ブルース・コフナー
  • リチャード・デニス
  • ポール・チューダー・ジョーンズ
  • ゲーリー・ビールフェルド
  • エド・スィコータ
  • ラリー・ハイト
  • マイケル・スタインハルト
  • ウィリアム・オニール
  • デビット・ライアン
  • マーティ・シュワルツ
  • ジム・ロジャーズ
  • マーク・ワインスタイン
  • ブライアン・ゲルバー
  • トム・ボールドウィン
  • トニー・サリバ