(木)に東証グロース市場に上場を予定している「カウリス(153A)」。
「カウリス(153A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
カウリス(153A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
---|---|
業績 | 4 |
公開株数 | 2.5 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 3 |
カウリス(153A)のIPO詳細
企業名 | 株式会社カウリス(Caulis Inc.) |
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企業ホームページ | https://caulis.jp/ |
銘柄コード | 153A |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年3/12(火) ~ 3/18(月) |
仮条件 | 1,440円 ~ 1,530円 |
上場日 | (木) |
公開価格 | 3/19(火)に決定 |
購入申込期間 | 2024年3/21(木) ~ 3/26(火) |
公募株数 | 380,000株 |
売出し株数 | 1,210,700株 |
OA(オーバーアロットメント) | 238,600株 |
当選株数合計 | 1,829,300株 |
想定時価総額 | 93.1億円(仮条件の上限価格で計算) |
吸収金額 | 27.9億円(仮条件の上限価格で計算) |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
カウリス(153A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)rhizome | 50.14% | 180日間 |
島津 敦好(代表取締役) | 8.88% | 180日間 |
造田 洋典 | 4.61% | 180日間 |
Salesforce Ventures LLC | 4.51% | 90日間 1.5倍 |
安藤 洋輔 | 4.32% | 180日間 |
大久保 久幸 | 2.92% | 180日間 |
ソニーグループ(株) | 2.91% | 90日間 1.5倍 |
(株)電通総研 | 2.91% | |
関西電力送配電(株) | 2.38% | 180日間 |
眞武 信和 | 2.15% | 180日間 |
カウリス(153A)の事業内容
画像出典:カウリス
カウリス(153A)の主な事業内容は、法人向けクラウド型不正アクセス検知サービスFraud Alert(フロードアラート)の提供などを行っています。
カウリス(153A)の目論見書に記載されている事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:カウリス/目論見書
カウリス(153A)が提供しているSecurity as a Service(SECaaS)型サービスの概要は以下の通りです。
画像出典:カウリス/目論見書
カウリス(153A)が提供しているFraud Alert(フロードアラート)は次の3つサービスで構成されています。
- Fraud Alertログイン検知サービス
- Fraud Alert入出金検知サービス
- Fraud Alert新規口座開設検知サービス
具体的なFraud Alert(フロードアラート)の特徴は以下の通りです。
画像出典:カウリス/目論見書
カウリス(153A)の業績
カウリス(153A)の業績について。
売上が右肩上がりで伸びており業績が好調です。
2023年12月期は第3四半期時点で売上710百万円、経常利益は192百万円を達成しています。
カウリス(153A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:カウリス/目論見書
カウリス(153A)の上場初日における好材料と悪材料
カウリス(153A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
カウリス(153A)の上場初日における好材料
業績が好調でIPOでは人気化しやすい事業内容(クラウド型のサイバーセキュリティー事業)です。
カウリス(153A)の上場初日における悪材料
2024年3月後半はIPOが集中しており資金分散しやすいです。
ロックアップが公開価格の1.5倍で外れる株主がいます。
カウリス(153A)の上場初日の初値予想
カウリス(153A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 3/19(火)に決定 |
---|---|
気配値の上限価格 | – |
気配値の下限価格 | – |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:93.1億円(仮条件の上限価格で計算)
- 吸収金額:27.9億円(仮条件の上限価格で計算)
- 当選株数合計:1,829,300株
業績が好調でIPOのテーマとしても人気化しやすい事業内容です。
サイバーセキュリティーは需要が拡大しており、今後も業績の成長が期待できそうです。
公開株数は多くもなく少なくもないといった感じで、IPOの過密スケジュールで銘柄選別も厳しくなるので、どこまで買いが集まるのかは未知数です。
一部株主のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されるのは気になるところですが、上場初日の初値は多少の上昇(公開価格以上)が期待できると思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
カウリス(153A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
カウリス(153A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- IPOでは人気化しやすい事業内容
- 売上が右肩上がりで伸びており業績が好調
- 公開株数は普通
- 仮条件の上限価格は1,530円
- 一部株主のロックアップが1.5倍で解除
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。