今回は株トレーダー必見の名著「デイトレード」を紹介します。
不朽のロングセラーとして有名なこの本は、株のトレーダーに関わらず、多くの著名トレーダーがおすすめしていることでも知られています。
優れたトレーダーになるためのヒントがたっぷり詰まっているので、まだ読んだことがないというトレーダーの方には、ぜひ読んでみてほしい本です。
- デイトレードはどんな内容の本か
- トレーダーとしてのマインドが身につく良書
- この本の著者はどんな人?
- 株のトレードに聖杯(必勝法)はない
- 正しいトレーディングとは正しい思考の結果である
デイトレードはどんな内容の本か
この本は一言でいうと「トレード哲学を学ぶ」ための本です。
優れたトレーダーになるためにはどうあるべきかというような、トレーディング哲学がぎっしり詰まっていて、マーケットで生き残るための発想術を知ることができます。
この本は「どうしたら勝てるかではなく、どのようにトレードに臨むべきか」という事にフォーカスされています。
わかりやすくいうと「どうしたら勝てるのか=トレードの結果を重視」するのではなく、「どのようにトレードに臨むべきか=トレードをするまでの過程を重視」することが、優れたトレーダーになるには必須要素だということを説いています。
本書は9つの章に分かれていて、最後の第9章を除いて細かく項目分けされています。
一つ一つの項目が簡潔で読みやすく、その項目のポイントをわかりやすく解説するような形式で書かれています。
下記画像のように各章の項目には必ずPOINTがセットになっています。
市場との向き合い方や、誰もが直面する心理的な壁をどう克服するか、なぜそうなるのかということが客観的で詳細に書いてあるのでわかりやすいのも、この本が不朽のロングセラーになっている理由だと思います。
トレーダーとしてのマインドが身につく良書
今では株で億を稼ぐトレーダーも珍しくないですが、そんな凄腕トレーダーとそうではないトレーダーでは何が違うのでしょうか。
どんな凄腕トレーダーでも負けることは必ずあります。しかしトレードで多くの資産を築くような優れたトレーダーは、勝った負けたで一喜一憂せず、淡々と機械的なトレードができるマインドが身についているはずです。
誰でも利益が出れば嬉しくなるし損すれば悲しくなるものですが、いちいち感情に振り回されていては心が疲弊してしまい、トレーディングで良い成果をあげることは困難になるでしょう。
感情を完全に消し去ることはできないと思いますが、まずは感情に流されないことが大事です。
この本を読み終える頃には、トレーダーとしてどうあるべきかという事が理解できるはずです。
この本は優れたトレーダーになるためのマインドが身につく良書です。
この本の著者はどんな人?
この本「デイトレード」は、アメリカでトレーダー教育と投資情報を提供しているオリバー・べレスさんと、グレッグ・カプラさんという二人の共著です。
二人とも現役のトレーダーであり、プリスティーン・キャピタル・マネジメント社という会社の共同創業者でもあります。
同社が運営するWebサイトは、オンライン・トレーダーのためのNo1サイトにも選ばれています。
彼らが発行するニュース・レターは、世界48カ国で読まれていて、配信されている情報の質の高さから数々の賞を受賞していることでも知られています。
アメリカのオンライン・トレーディング業界で最も定評のあるスピーカー(講演者)でもあり、トレーダー視点で良質な投資情報サービスを提供している、著名トレーダーの二人が書いた本です。
株のトレードに聖杯(必勝法)はない
株式投資の名著と言われる本はいくつもありますが、必勝法のようなテクニックが書かれている本はほとんどありません。
少し考えれば分ると思いますが、たとえその時々で短期的に有効なトレード手法(必勝法)があったとしても、本になった時点でその手法は多くの人が知ることになるので、もう使えませんよね。
必勝法があったとしても、本になった時点で必勝法ではなくなるので、本になるようなことはないのです。
トレードを始めたての頃は、きっと多くの人が本やネットで聖杯(必勝法)探しに時間を費やした経験があるのではないでしょうか。
残念ながら株で勝ち続けるための聖杯はありません。株式市場は常に変化し続けます。変わり続ける状況に応じて、トレードをしていくしかないのです。
この本の第2章で「考え方ではなく、取引の仕方を教えてくれ!」という項目があり、その中に以下のような一文があります。
トレーディングという利益をあげる可能性のあるゲームは精神的なものである。その8割以上は心理的な要素が占める。トレーディング手法や技術を身につけた後は、成否を決するのは思考過程の質といえる。
引用元:デイトレード/第2章「考え方ではなく、取引の仕方を教えてくれ!」
またこの項目のポイントには以下のような一文があります。
トレーダーが活用できる道具の中で最も優れているものは自己の心である。心を適切に使用することができれば、トレーダーとしての成功は半ば約束されたようなものである。間違った心の使い方や非生産的な心の使い方は間違いなく身を滅ぼす。
引用元:デイトレード/第2章「考え方ではなく、取引の仕方を教えてくれ!」
聖杯(必勝法)探しのような非生産的なことではなく、適切な思考が適切なトレーディングであるということを認識しなければならないということですね。
この本を読むと目先のテクニックではなく、まずは何よりも己をコントロールすることができないと、優れたトレーダーにはなれないということに気づくはずです。
正しいトレーディングとは正しい思考の結果である
今回は短期投資(トレード)におすすめの本「デイトレード」を紹介しました。
株式投資では投資する時間軸が異なれば、投資の仕方も全く異なります。
短期・中期・長期、自分はどのスパンで投資するのかをしっかり区別して考えることはとても大事です。
この本はデイトレードや数日間のスイングトレードなど、短期トレードを行う際の思考法を学ぶには、とても参考になります。
また、一つ一つの項目が簡潔なのでサクッと読めるのもいいです。
この本を読んで、優れたトレーダーになるためのメンタルコントロール術を身につけみてはいかがでしょうか。
最後にこの本の序章に書かれている一文を紹介します。
「正しいトレーディング」とは、正しい「思考」の結果である。
引用元:デイトレード/序章「正しいトレーディング」とは何か
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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