(金)に東証グロース市場に上場を予定している「グリーンモンスター(157A)」。
「グリーンモンスター(157A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
グリーンモンスター(157A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
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業績 | 3 |
公開株数 | 3 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 2.5 |
グリーンモンスター(157A)のIPO詳細
企業名 | グリーンモンスター株式会社(Green Monster Inc.) |
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企業ホームページ | https://greenmonster.co.jp/ |
銘柄コード | 157A |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年3/13(水) ~ 3/19(火) |
仮条件 | 920円 ~ 980円 |
公開価格 | 980円 |
上場日 | (金) |
購入申込期間 | 2024年3/22(金) ~ 3/27(水) |
公募株数 | 750,000株 |
売出し株数 | 250,000株 |
OA(オーバーアロットメント) | 150,000株 |
当選株数合計 | 1,150,000株 |
想定時価総額 | 31.2億円 |
吸収金額 | 11.2億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
グリーンモンスター(157A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
小川 亮(代表取締役) | 46.76% | 180日間 |
WMグロース4号投資事業有限責任組合 | 24.28% | 90日間 1.5倍 |
藤沢 亜理沙 | 11.47% | 180日間 |
中村 直樹 | 6.52% | 180日間 |
久保 ひふみ | 3.99% | 90日間 1.5倍 |
(株)KINOCOS | 1.45% | 180日間 |
Don’t Look Back in Anger(株) | 1.09% | 180日間 |
室町 智之 | 0.58% | 継続保有 |
宮島 創 | 0.43% | 継続保有 |
井口 沙耶香 | 0.38% | 継続保有 |
グリーンモンスター(157A)の事業内容
画像出典:グリーンモンスター
グリーンモンスター(157A)の主な事業内容は、体験型投資学習支援事業を行っています。
主に『FX』・『株式投資』・『資産形成』について、ゲーム感覚のデモトレードやシミュレーションを通して学習できる、スマートフォン向けアプリの開発・運営を行っています。
グリーンモンスター(157A)が提供している、スマートフォン向けの体験型投資学習アプリケーションは次の3つ。
- FX:『FXなび』
- 株式投資:『かぶたす』
- 資産形成:『トウシカ』
グリーンモンスター(157A)の目論見書に記載されている事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:グリーンモンスター/目論見書
グリーンモンスター(157A)の経営戦略は以下の通りです。
画像出典:グリーンモンスター/目論見書
グリーンモンスター(157A)の成長戦略は以下の通りです。
画像出典:グリーンモンスター/目論見書
グリーンモンスター(157A)の業績
グリーンモンスター(157A)の業績について。
2024年6月期は第2四半期時点で売上995百万円、経常利益は157百万円を達成しています。
グリーンモンスター(157A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:グリーンモンスター/目論見書
グリーンモンスター(157A)の上場初日における好材料と悪材料
グリーンモンスター(157A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
グリーンモンスター(157A)の上場初日における好材料
購入単価が低い(公開価格は980円)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
グリーンモンスター(157A)の上場初日における悪材料
2024年3月後半はIPOが集中しており資金分散しやすいです。
持ち株比率が高い株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
グリーンモンスター(157A)の上場初日の初値予想
グリーンモンスター(157A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 980円 |
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気配値の上限価格 | 2,254円 |
気配値の下限価格 | 735円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
多少の上昇(公開価格以上)は期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:31.2億円
- 吸収金額:11.2億円
- 当選株数合計:1,150,000株
事業内容が体験型投資学習支援事業ということで、新NISAが盛り上がっている現在は追い風のようにも感じますが、評価が難しいIPOです。
IPOとしてのインパクトには欠けますが公開株数も多くはなく、購入単価が低い(仮条件の上限価格は980円)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
IPOが過密している上場スケジュールなどを総合的に考えると、上場初日の初値は多少の上昇(公開価格以上)は期待できると思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は901.60円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の901円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
グリーンモンスター(157A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
グリーンモンスター(157A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 体験型投資学習支援事業を行っている
- 業績は安定的
- 公開価格は980円
- 持ち株比率が高い株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。