「iDeCo」VS「つみたてNISA」どっちがおすすめ?

ideco,nisaどうも、クラタツです。札幌で生まれ育ち、そろそろ50歳の扉も見えてきましたが、未だに寒さが苦手です。

さて、最近は「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」はどっちがおすすめなの?どっちがお得?などと聞かれることがよくあります。

結論からいうと「節税」という点ではiDeCo、「流動性」という点ではつみたてNISAに軍配が上がります。

老後資金作りの双璧と言われるiDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISA(少額投資非課税制度)。

今回は初心者の方にも分かりやすいように「iDeCo」と「つみたてNISA」について解説してみたいと思います。

iDeCo(イデコ)は年金、つみたてNISAは投資

小難しいことはさておき、まずは「iDeCo」と「つみたてNISA」の大まかな違いについて理解しましょう。

どちらも積み立て型の非課税投資ができるという点では共通していますが、個人型確定拠出年金ということでも分かるように、あくまでもiDeCoは年金として積み立てるということを前提に設けられた制度です。

原則としてiDeCoは60歳以上の給付開始年にならないと、現金として受け取ることができない仕組になっています(加入年数に応じて制限有り)。

iDeCoは途中で引き出せない(現金化することはできない)からリスクがあるという意見もありますが、そもそもiDeCoは年金なのだから途中で引き出せないのは当たり前です。

途中で引き出せないのではなく、初めから途中で引き出せないようにしているのです。

みなさんも厚生年金や国民年金に加入していると思いますが、基本的に年金は老後にならないと受け取ることは出来ませんよね。

iDeCo=積立型の年金」このことを理解するだけでもiDeCoがわかりやすくなると思うので覚えておきましょう。

iDeCoは年金として積み立てるということを理解しよう!

iDeCo vs つみたてNISA

それではざっくり「iDeCo」と「つみたてNISA」を比較してみましょう。

iDeco つみたてNISA
対象年齢 20歳以上60歳未満 20歳以上
非課税運用期間 最長70歳まで 2037年まで
投資額上限(年間) ※人によって異なる
6万円~81.6万円
40万円
最低積立金額(月) 5,000円 100円
非課税の対象 掛金は全額所得控除
運用益は非課税
運用益は非課税
引き出し 原則60歳になるまで不可(加入年数に応じて制限有り) いつでもOK
手数料 加入時・移換時手数料 2,829円
口座管理手数料 171円
(投資信託は信託報酬が別途必要)
信託報酬が必要だが、口座の開設や管理に手数料はかからない

節税効果はiDeCoが上

iDeCoは年金として積み立てるということを理解してから上の比較を見ると、掛け金が全額所得控除の対象になるというのも分かるのではないでしょうか。

運用益のみが非課税になるつみたてNISAに対して、iDeCoは掛け金も所得控除の対象になります。これこそがiDeCo最大のメリットといえます。

節税の王様がiDeCoで、女王様がつみたてNISAと言われたりするのはこのような理由からです。

つまりiDeCoは所得税を多く払っている人ほど恩恵が大きくなります。逆に専業主婦や住宅ローン控除を利用して所得税を納めていないという人などは、iDeCoの節税メリットを受けにくいということになります。

ちなみにiDeCoは受け取り時に税金がかかりますが、運用した資産は「一時金」「年金」「一時金と年金の両方」のいずれかの方法で受け取ることができます。

一時金として受け取る場合は「退職所得控除」、年金として受け取る場合は「公的年金等控除」の対象となります。

流動性と安全性ではつみたてNISA

iDeCoは最低10年の加入期間が必要で、先述した通りiDeCoは60歳以上の給付開始年にならないと現金として受け取ることができません。

つまり急な出費が必要になった時でも、条件を満たさないと現金として受け取ることができないので、流動性がとても低いです。

一方、つみたてNISAは保有資産をいつでも売却して現金として受け取ることができます。

人生にはさまざまなライフイベントがあると思いますが、60歳以前に使いたいなら「つみたてNISA」一択です。

また、つみたてNISAの投資対象商品は、長期の積立投資に適した安全なものに限られており、金融庁の厳格な基準が定められています。そのため商品数は少ないものの、安全性が高いといえます。

もちろん投資なのでゼロリスクではないですが、あまり投資に詳しくない人にとってはハイリスクな投資商品がないので安心できます。

「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」は併用可能

さて、何となくiDeCoとつみたてNISAの特徴が分かってきたと思いますが、iDeCoとつみたてNISAは併用することが可能です。

iDeCoとつみたてNISAを利用する最大の目的は、非課税投資ができるということに尽きます。

それぞれの特徴を踏まえた上で併用すれば、言うまでもなく大きな節税効果が得られます。

節税効果を優先するならiDeCoファーストで始めて、後からつみたてNISAを併用するなど、自分のライフプランに合った選択をするといいと思います。

まとめ

これから「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」の活用を検討しているけど、どっちがいいのかよく分からないという人も多いと思います。

人によって条件も異なるので一概にどっちがおすすめかというのは言えませんが、きちんと理解した上で、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAのような制度を活用することで大きなメリットが得られます。

投資というと少しハードルが高いように感じる人も多いかもしれませんが、‟時間とお金”というリソースをどのように振り分けるかで人生は大きく変わります。

今回は初心者の方向けにざっくりと解説しましたが、今後もiDeCoやつみたてNISAについて書いていきたいと思っています。

また、このブログに辿り着いてしまったら一読して頂ければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

  • iDeCoは積立型の年金
  • どちらも積み立て型の非課税投資ができる
  • 節税効果はiDeCoが上
  • 流動性と安全性ではつみたてNISA
  • 「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA」は併用可能
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