株のデイトレードに役立つおすすめ本はないかと思っていませんか?
最近はデイトレ動画を公開する人も増えて、
多くの株トレーダーがフル板を使ってデイトレしています。
そこでこの記事では、
デイトレードにおすすめの本「板読みデイトレード術(5%であり続けるための考え)」を紹介します。
- 「板」についての基本情報(どういうものか&基本的な見方)を紹介
- 実戦で役立つ、板の読み方、考え方を紹介
- 板読み=心理読みという視点から「なぜ負けてしまうのか」「どうしたら勝てるようになるのか」についても詳しく解説
- 本書で書いていることが実戦でも活かせるように、著者が実際に行ったトレードも紹介
- 各話の最後には、ポイントがすぐにわかるように「まとめ」を掲載
次のような方におすすめです。
- 基本的な板の読み方を知りたい人
- 「板読み」という手法に興味がある人
- 「フル板」でのデイトレに興味がある人
- トレード時のメンタル管理に自信がない人
- 「なぜ負けてしまうのか」がよくわからない人
板読みデイトレード術の内容
この本(板読みデイトレード術)の大まかな内容を紹介します。
この本では板読みデイトレードの手法から、知っておくと得をする「ちょっとした小技」など、実戦で役立つ具体的なテクニックが紹介されています。
一見するとこの本は、デイトレで勝つためのテクニック(手法)だけを教える本だと思うかもしれませんが、そうではありません。
デイトレードにおける板読みを通して「こうすれば勝てる」ではなく、こういう時は「こういう考え方ができる」ということを教えるのが本書の趣旨です。
具体的な実践例も紹介されているので、「こういう時は、こういうことを考えながら板読みするんだな」と考えながら読み進めることができるので、イメージしやすいと思います。
本書では第4章から板読みデイトレードについて解説されていますが、その前の章では、板読みデイトレードを知る上で必須となる「相場で生き残るための考え方」が詳細に解説されています。
5%であり続けるための考え方
株の世界でずっと勝ち続けられる人は「5%程度」だと言われています。
この厳しい世界で生き残るためには何が必要なのか。必要なのは「魚」なのか、それとも「魚の釣り方」なのかという例えが紹介されています。
例えば「手っ取り早く儲かる手法」があったとしても、手法はその時々で変化していくものですし、相場の世界は人対人なので完全なものなどありません。
手っ取り早く儲かる手法を探したところで、変化の激しい相場の世界で生き残っていくことはできません。
相場の世界で生き残るために必要なのは「手法=魚」ではなく、「その手法を活かす考え方=魚の釣り方」だということの重要性を知ることができます。
板読みを通して「どのようにして魚の上手な取り方を発見したのか」、「相場で生き残る方法を身につけるためには、どういった考え方をすればいいのか」を教えてくれる本です。
トレードの世界には答えがある
本の著者である「けむ」さんは、トレードを始めた頃に株の指南書のような本を片っ端から読んだそうです。
けむさんはその時期に、「株に限らず多くの分野において、成功している人の考え方は共通しているものが多い。勝つべくして勝っている人たちが明らかに存在している世界だということがわかりました」と語っています。
“トレードの世界には答えがある”ということに気づいたそうです。
2008年から2015年までの、けむさんのトレード収支。
なぜ負けてしまうのか?
けむさんはトレーダー仲間がたちとのオフ会などにもよく顔を出していたようで、色々な人と話す機会があったそうです。
そのなかで気づいたことを次のように語っています。
「手法に関わらず勝っている人には多くの共通点が見られ、逆に負けている人は負けるべくして負けている感じがしたのです。」
そうしたことを踏まえ、本書の最初の章では、“負ける人に共通する典型的なダメな考え方”が紹介されています。
普段は気にしていなくても、読む人によっては思い当たることがあるかもしれません。
自分の考え方が勝つための妨げになっていたとしたら、どんな手法を学んでも効果は期待できません。
ましてや相場で生き残るのはほとんど不可能でしょう。
つまり、なぜ負けてしまうのか?ということを知ることは、勝つための土台を構築することなのですね。
そのことに気付くだけでも、とても参考になる思います。
勝つための考え方がしっかりと構築されていれば、最終的には開花することがほとんどだと解説されています。
「負ける人の思考法」と「勝つための思考法」の違いなどが詳細に解説されています。
デイトレーダーのマインドセットを重視
この本はデイトレーダーのマインドセットを重視しているので、板読みの手法だけが知りたいという人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
タイトルだけ見て買ったはいいけど、思っていた内容とは違ったということがないように、あらかじめ本書の趣旨(相場で生き残るためには、どういった考え方をすればいいのか)を理解してから読むのがいいと思います。
トレーダーとして生き残るには手法を知るだけではなく、「どうしてそう考えるのか」というのが本書のポイントです。
テスタさんがおすすめする板読み本
私がこの本を知ったのは、著名個人投資家の「テスタさん」のYouTubeを見たのがきっかけです。
テスタさんはご自身のYouTubeチャンネルで不定期にLIVE配信されていて、そのLIVE配信の時に視聴者さんから「おすすめの本」を聞かれ、この本の名前をあげていました。
テスタさんのおすすめ本ということもあり、どんな本なのかをAmazonで見てみると、なんとその時はこの本の在庫がなくなっていました。
さすがテスタさん。何十億も稼いだカリスマトレーダーの影響力は絶大だということを思い知らされました・笑
板読みデイトレード術を買った理由
テスタさんのYouTubeでこの本を知りましたが、チャート分析でもファンダメンタルでもなく、板読みだけでトレードをするというところに興味がありました。
トレードスタイルは人によってさまざまだと思いますが、なぜ板読みなのかを知りたかったというのがこの本を買った1番の理由です。
私は本を購入する時は、目次などを見てある程度その本の趣旨を理解してから購入するようにしています。
大まかにでも、“この本はこういうことが伝えたいんだな”ということがわかれば、思っていた内容と違ってがっかりすることもありません。
この本に関しても板読みの手法だけが知りたいわけではなかったので、個人的には参考になることが多かったです。
板を見ながら、こういうことを考えてるのかということが興味深かったのと、けむさんを通して板読みの追体験ができたのが良かったです。
フル板を使ったデイトレードの参考になる
最近はデイトレの動画を公開する人が多くなりました。
著名なトレーダーの影響も大きいと思いますが、株のデイトレはフル板を使っている人が多いので、新たにデイトレを始める人の中には、フル板を使ったデイトレに興味がある人も多いのではないでしょうか。
個別の銘柄によって板の厚さ(出来高の多さ)はさまざまですが、特に板が薄い(出来高が少ない)銘柄の取引には参考になることが多いと思います。
出来高が多くなるほど株価は激しく上下するので、フル板を見ながら板読みするのが難しくなります。
反対に出来高が少なくなるほど株価の動きも遅くなるので、板読みしやすくなります。
実際にトレードする前に「板読みデイトレード術」を参考にして、出来高が少ない銘柄の板を見てイメージしてみるのもいいと思います。
板読みデイトレード術の増刷履歴
この本の増刷履歴を見ると、2010年5月に初版が発行されてから13回増刷されています。
単に手法を紹介するだけの本ならここまで増刷されることはないはずです。なぜなら手法はすぐに使えなくなるからです。
デイトレーダーのマインドセットを重視した本書のアプローチは好みが分かれると思いますが、この増刷履歴を見ても、いかにこの本が多くの人に読まれているのかがわかります。
基本的な板の読み方を知りたい人や「板読み」という手法に興味がある人、トレード時のメンタル管理に自信がない人などは参考にしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
テスタさんご自身が、投資を始めて4〜5年経った頃に読んだ本で役立ったと思った本が「バフェットとソロス勝利の投資学――最強の投資家に共通する23の習慣」なのだそうです。
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