(火)に東証グロース市場に上場を予定している「JSH(ジェイ・エス・エイチ)150A」。
「JSH(150A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
JSH(150A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 4 |
公開株数 | 3.5 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 1 |
JSH(150A)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 JSH(JSH Co.,Ltd.) |
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企業ホームページ | https://www.jsh-japan.jp/ |
銘柄コード | 150A |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年3/8(金) ~ 3/13(水) |
仮条件 | 350円 ~ 380円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 456円 |
購入申込期間 | 2024年3/18(月) ~ 3/22(金) |
公募株数 | 850,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 127,500株 |
当選株数合計 | 977,500株 |
想定時価総額 | 25億円 |
吸収金額 | 4.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
JSH(150A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
野口 和輝(代表取締役) | 39.63% | 180日間 |
ジャフコSV5共有投資事業有限責任組合 | 31.51% | 90日間 1.5倍 |
ジャフコSV5スター投資事業有限責任組合 | 7.79% | 90日間 1.5倍 |
東京センチュリー(株) | 3.61% | 90日間 1.5倍 |
Ariake Secondary Fund III LP無限責任組合員 | 2.14% | |
芙蓉総合リース(株) | 2.14% | 180日間 |
FFGベンチャー投資事業有限責任組合第2号 | 1.47% | 90日間 1.5倍 |
SGインキュベート第1号投資事業有限責任組合 | 1.32% | 90日間 1.5倍 |
大分VCサクセスファンド6号投資事業有限責任組合 | 0.84% | 180日間 |
三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合 | 0.67% | 90日間 1.5倍 |
JSH(150A)の事業内容
画像出典:JSH
JSH(150A)の主な事業内容は、地方創生事業(障がい者雇用支援サービス、観光物産サービス)、在宅医療事業(精神科訪問診療コンサルティング・訪問看護サービス)を行っています。
事業の柱は在宅医療と地方創生。
JSH(150A)の事業の目的と事業内容は以下の通りです。
画像出典:JSH/目論見書
JSH(150A)の経営環境は以下の通りです。
画像出典:JSH/目論見書
JSH(150A)の特徴は以下の通りです。
画像出典:JSH/目論見書
JSH(150A)の業績
JSH(150A)の業績について。
売上が右肩上がりで伸びており、業績が好調です。
2024年3月期の第3四半期時点で売上2,545百万円、経常利益は131百万円を達成しています。
JSH(150A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:JSH/目論見書
JSH(150A)の上場初日における好材料と悪材料
JSH(150A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
JSH(150A)の上場初日における好材料
購入単価が低い(公開価格は456円)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
売上が右肩上がりで成長しており、業績が好調なのも好材料といえるでしょう。
JSH(150A)の上場初日における悪材料
2024年3月後半はIPOが集中しており、上場同日には3社(JSH(150A)を含めると4社上場予定)が上場予定で資金分散しやすいです。
主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
JSH(150A)の上場初日の初値予想
JSH(150A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 456円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,049円 |
気配値の下限価格 | 342円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は多少の上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:25億円
- 吸収金額:4.4億円
- 当選株数合計:977,500株
IPOのテーマとしては弱い印象の事業内容ですが、購入単価が低く公開価格は456円です。
IPOが集中している上場スケジュール、主要な株主のほとんどがVCという点を考えても、あまり強気にはなれませんが、初値は公募価格を超えそうな感じがします。
公開価格がいくらになるかはわかりませんが、1.5倍あたりは強く意識されそうなので初値形成後の売り圧力は要警戒です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は419.52円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の419円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
JSH(150A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
JSH(150A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が右肩上がりで伸びており業績が好調
- 事業の柱は在宅医療と地方創生
- 公開価格は456円
- VCのロックアップが公開価格の1.5で解除
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。