(木)に東証グロース市場に上場を予定している「コージンバイオ(177A)」。
「コージンバイオ(177A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
コージンバイオ(177A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 3.5 |
上場日程 | 4 |
ロックアップ | 3 |
コージンバイオ(177A)のIPO詳細
企業名 | コージンバイオ株式会社(Kohjin Bio Co.,Ltd.) |
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企業ホームページ | https://kohjin-bio.jp/ |
銘柄コード | 177A |
市場 | 東証グロース |
業種 | 化学 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年4/9(火) ~ 4/15(月) ※最長で4/19(金)まで |
仮条件 | 1,840円 ~ 1,900円 |
公開価格 | 1,900円 |
上場日 | (木)〜5月2日(木) |
購入申込期間 | 2024年4/17(水)【最短】 ~ 4/26(金)【最長】 |
公募株数 | 850,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 127,500株 |
当選株数合計 | 977,500株 |
想定時価総額 | 95.3億円 |
吸収金額 | 18.5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
コージンバイオ(177A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
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中村 孝人(代表取締役) | 53.05% | 90日間 |
TAKAコーポレーション(株) | 10.00% | 90日間 |
オリエンタル酵母工業(株) | 6.48% | 90日間 |
コージンバイオ従業員持株会 | 4.23% | 90日間 |
富士フイルム和光純薬(株) | 3.36% | 90日間 |
渡辺 恒美 | 2.88% | 90日間 |
SMBC事業開発1号投資事業有限責任組合 | 2.40% | 90日間 1.5倍 |
埼玉りそな銀2号投資事業組合 | 2.40% | 90日間 1.5倍 |
コスモ・バイオ(株) | 2.40% | 90日間 |
ニプロ(株) | 1.92% | 90日間 |
コージンバイオ(177A)の事業内容
画像出典:コージンバイオ
コージンバイオ(177A)の主な事業内容は、培地(微生物や細胞の培養に用いる生育環境のこと)の開発・製造・販売および細胞加工物の製造受託を行っています。
コージンバイオ(177A)の事業セグメントは、主に次の3つに分かれています。
- 組織培養事業
- 微生物事業
- 細胞加工事業
コージンバイオ(177A)組織培養事業の詳細は以下の通りです。
画像出典:コージンバイオ/目論見書
コージンバイオ(177A)微生物事業の詳細は以下の通りです。
画像出典:コージンバイオ/目論見書
コージンバイオ(177A)細胞加工事業の詳細は以下の通りです。
画像出典:コージンバイオ/目論見書
コージンバイオ(177A)成長戦略は以下の通りです。
画像出典:コージンバイオ/目論見書
コージンバイオ(177A)の業績
コージンバイオ(177A)の業績について。
2024年3月期は第3四半期時点で売上3,544百万円、経常利益は397百万円を達成しています。
コージンバイオ(177A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:コージンバイオ/目論見書
コージンバイオ(177A)の上場初日における好材料と悪材料
コージンバイオ(177A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
コージンバイオ(177A)の上場初日における好材料
売上が順調に伸びており、今後の成長も期待できそうです。
公開株は全て公募株で売出しがないのも好印象です。
コージンバイオ(177A)の上場初日における悪材料
主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
コージンバイオ(177A)の上場初日の初値予想
コージンバイオ(177A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,900円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,370円 |
気配値の下限価格 | 1,425円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公開株は全て公募株で売出しがない
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:95.3億円
- 吸収金額:18.5億円
- 当選株数合計:977,500株
業績が好調で今後の更なる成長も期待できそうなIPOです。
公開株数は少なくはなく多くもないといった感じですが、公開株が全て公募株というのも好印象です。
大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されるのは気になるところですが、上場初日の初値は多少の上昇が期待できるように思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,748円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,748円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
コージンバイオ(177A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
コージンバイオ(177A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が順調に伸びており業績が好調
- 最先端のバイオ製品やサービスを提供
- 公開株は全て公募株で売出しはゼロ
- 公開価格は1,900円
- 主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。