(金)に東証グロース市場に上場を予定している「マテリアルグループ(156A)」。
「マテリアルグループ(156A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
マテリアルグループ(156A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 5 |
マテリアルグループ(156A)のIPO詳細
企業名 | マテリアルグループ株式会社(Material Group Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://materialgroup.jp/ |
銘柄コード | 156A |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年3/13(水) ~ 3/18(月) |
仮条件 | 1,100円 ~ 1,180円 |
上場日 | (金) |
公開価格 | 1,180円 |
購入申込期間 | 2024年3/21(木) ~ 3/26(火) |
公募株数 | 50,000株 |
売出し株数 | 4,837,100株 |
OA(オーバーアロットメント) | 733,000株 |
当選株数合計 | 5,620,100株 |
想定時価総額 | 116.6億円 |
吸収金額 | 66.3億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
マテリアルグループ(156A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
戦略PR投資事業有限責任組合 | 61.95% | 180日間 |
10X Investment Ltd. | 19.97% | 180日間 |
馬場 沙紀 | 5.35% | 継続保有 |
Retweet and Share Ltd. | 4.51% | 180日間 |
青﨑 曹(代表取締役) | 2.01% | 360日間 |
関 航 | 1.46% | 360日間 |
吉田 和樹 | 1.39% | 360日間 |
竹中 久貴 | 0.34% | 360日間 |
伍 卯 | 0.24% | 180日間 |
馬場 亮平 | 0.22% | 継続保有 |
マテリアルグループ(156A)の事業内容
画像出典:マテリアルグループ
マテリアルグループ(156A)の主な事業内容は、法人向けクPR・デジタルを中心としたマーケティングコミュニケーション支援を行っています。
マテリアルグループ(156A)の事業セグメントは、主に次の3つに分かれています。
- PRコンサルティング事業
- デジタルマーケティング事業
- PRプラットフォーム事業
マテリアルグループ(156A)の目論見書に記載されている事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:マテリアルグループ/目論見書
マテリアルグループ(156A)の市場環境と顧客課題の変化は以下の通りです。
画像出典:マテリアルグループ/目論見書
マテリアルグループ(156A)の強みと特徴は以下の通りです。
画像出典:マテリアルグループ/目論見書
マテリアルグループ(156A)の今後の成長戦略は以下の通りです。
画像出典:マテリアルグループ/目論見書
マテリアルグループ(156A)の業績
マテリアルグループ(156A)の業績について。
2024年8月期は第1四半期時点で売上1,283百万円、経常利益は197百万円を達成しています。
マテリアルグループ(156A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:マテリアルグループ/目論見書
マテリアルグループ(156A)の上場初日における好材料と悪材料
マテリアルグループ(156A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
マテリアルグループ(156A)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日間と360日間のロックアップがかかっています。
マテリアルグループ(156A)の上場初日における悪材料
2024年3月後半はIPOが集中しており資金分散しやすいです。
公開株数が多く需給関係が悪いです。
公開株数の大半が売出しのみで、上位株主の換金目当てによる上場という印象が強く、ネガティブ視される傾向があります。
マテリアルグループ(156A)の上場初日の初値予想
マテリアルグループ(156A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,180円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,714円 |
気配値の下限価格 | 885円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公募割れリスクがありそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:116.6億円
- 吸収金額:66.3億円
- 当選株数合計:5,620,100株
公募株は5万株のみで、ほとんどが上位株主の換金目的による上場といった感じのIPOです。
事業内容も目新しさがなく、将来的な成長期待による買いも集まりづらいかもしれません。
主要な大株主には期間でロックアップがかかっていますが、公開株数も多く需給関係的に見ても株価の上昇は期待しづらいといえるでしょう。
上場初日の初値は公募割れリスクもありそうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,085.60円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,085円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
マテリアルグループ(156A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
マテリアルグループ(156A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 事業内容に目新しさがない
- 上位株主の換金目的による上場といった印象が強い
- 公開株数が多い
- 公開価格は1,180円
- 主要な大株主には期間のロックアップ
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。